2024年5月1週振り返り(EPSとPER)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.14%高と3週続伸し、S&P500が0.55%高、ナスダック総合が1.43%高とともに2週間続伸しました。

今週は材料が目白押し、少し整理していきましょう。まずFOMCはサプライズなし、個人的にはタカ派でもハト派でもなく現状を説明しただけという印象でした。次に経済指標、雇用統計は弱含み、またISM製造業景況指数は弱含み、ISM非製造業景況指数も弱含みという状況です。総じて経済が若干弱含みに向かっているにもかかわらず、インフレが粘着している、そういう状況を説明しています。

少し拡大解釈すると、インフレ定着によりFRBはFF金利を下げられず、その間に経済が弱含んでおり、スタグフレーション懸念が現れてきたと言えます。そうなれば相場見通しは強気には変えられません。ただインフレが本当に定着するかもわからず、中立をキープするのが今は最善の選択だと考えています。次に決算に移ります。GAFAMの決算が揃いました。先ずアップルは中国の販売が持ち直し、意外と良い決算でした。

マクロ的には中国の経済の回復はポジティブですが、中国からのデフレの輸出が止まるという解釈もできるのでマクロ的には微妙な気もします。ただどうでしょう、中国の不動産問題は根深いので一時的な回復のような気もします。次にマイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットは問題ありませんでした。マイクロソフトはAIとクラウドが好調、グーグルも同じような内容でポジティブと捉えています。

次にアマゾン、此方もAWSのクラウドが好調でした。特に気になったところは、ブライアン・オルサフスキー最高財務責任者(CFO)が電話会見で「AWS側の顧客から力強い需要のシグナルが見られる。彼らはより大きなコミットメントでより長期の契約を結んでおり、その多くは生成AIのコンポーネントを含む」と説明したところです。また生成AIは今やアマゾンにとって「数十億ドル規模の売上高のランレートを持つビジネス」だと述べています。

そしてメタ、此方はAIに対する投資がかさんで決算の数値自体はネガティブでした。確かに普通に考えると、エヌビディアのようなAI向け半導体を製造しているメーカーが今儲かります。だからエヌビディアはこの1年ナスダックをアウトパフォームしてきました。しかし私はもう半導体セクターの株価の伸びはナスダックと同程度になると考えています。その理由は株価はEPSとPERで説明できるからです。

確かにエヌビディアの利益(EPS)は成長していく可能性が高いです。しかしそれを確信した瞬間、もう期待(PER)は伸びません。決して株価が下がるとは言っていません。マーケットニュートラルになったと言っているのです。そしてそれならばナスダックを持っていた方がベータが低いです。そして次に来るものはメタのようなAIを実際に商売にする企業なんだと思っています。一応言っておきますが此れは個別株の推奨ではありません。

何を言いたいかというと、AIに対して決算を落とすほど投資している企業はいずれ回収する可能性が高いと考えているのです。またメタはメタバースを文字通り開発しています。私の感覚で言うとメタバースとAIは親和性が高いです。そしてAIの次はメタバースへ展開していくと『想像』しています。この『想像』がPERです。だからこそ株価は面白い、今ある事実を集めて少し先の未来を見る、それが私の株価の予測なのです。

今週もお疲れさまでした。今週はAIで曲を2曲仕上げました。その間にボツになった曲がありました。その理由はあまりにワンオクに似すぎてたからです。いや、良い曲だったんですが、私の個性がなかったんです。オリジナリティが大事ですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。