おはようございます!週間ではダウ平均が0.02%安とわずかながら3週続落し、S&P500は0.13%安と小幅に2週続落。ナスダック総合も0.70%安と2週続落しました。
今週は物価指標が発表されました。まず2月CPIは前年同月比3.2%と予想3.1%前回3.1%を上回りました。コアは前年同月比3.8%と予想3.7%を上回るも前回3.9%を下回る数値です。次に2月PPIは前年同月比1.6%と予想1.1%前回1.0%を上回り、コアも前年同月比2.0%と予想1.9%を上回るも前回2.0%と一致しています。総じてインフレ指標は上振れており、インフレ鈍化のペースが低減している事が分かります。
上振れたインフレ指標により長期金利は4.3%程度まで上昇しています。株式市場も横ばい、先週の振り返りで示した通り上昇一辺倒という相場は一旦は終わったような格好です。特にTSLAの下げが目立ち、AAPLも軟調、NVDAはトレンドなく、MSFTは史上最高値を更新と、何というか株式市場からはお金が逃げてはいませんが、セクター、個別でローテーションが組まれている印象です。
来週はFOMCに日銀政策決定会合と、日米の金融政策が発表されます。まずFOMCの注目点ですが、ドットプロットです。4半期ごとに発表されるFEDの金利見通しで、昨年12月には今年3回の利下げが示唆されていました。その回数が直近の指標の改善により、2回に減る可能性がありますので注視する必要があります。日銀政策決定会合では、マイナス金利解除を既に複数のメディアがリークしており、その通りになるか注目しています。
為替ですが引き続き140円‐150円のレンジを想定しています。そもそも為替は①金利差②景況感の差、の関数です。12月は①が米利下げが注目されドル円は140円程度でしたが、直近米景気の底堅さが意識され150円前後まで上昇しています。今後も利下げと米景気の底堅さの狭間でレンジに終始すると言う展開でしょう。長期金利ですが、此方は底堅い展開を想定しています。
長期金利は①期待インフレ②景況感、の関数です。足元のインフレ鈍化が低減している中、少なくても下がりにくい展開でしょう。その上で株式市場ですが、全体としては時間調整を想定しています。昨年10月末からの急上昇は一旦お休み、価格調整もあまりなさそうですが、更なる上昇には利下げを待つ必要があり、時間が掛かるでしょう。とても分かりやすい表現をすると、ヨコヨコという事です。
つまり株式市場へのマネーフローは少なくともアウトフローにはならないでしょうが、強いインフローになるとも思っていません。そしてその間、銘柄間のローテーションは続くでしょう。TSLAのような弱い銘柄がさらに売られ、NVDAのような強い銘柄が買われると考えています。MSFTも最高値を更新している優良銘柄です、トレンドは上でしょう。いずれにせよ、銘柄間のスプレッドは開く傾向だと思います。
言い換えれば、つまらない展開かもしれません。しかしながらそれがいつまで続くかも分かりません。いつも言っている通りです。淡々とした日々の繰り返し、それだけがパフォーマンスに繋がるのです。そしてパフォーマンスが上がっている時こそ、気を引き締めてください。ニュース、指標、マーケットを日々チェックしてください。勝って兜の緒を締めよ、です。
今週もお疲れさまでした。今週まで3週間本気でトレードしました。ある程度結果を残せてご褒美の服を買いました。ただそもそもトレードに向いてないことも分かりました。年齢もあるでしょう。其れも良い経験でした。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。