おはようございます!週間ではダウ平均が3.16ドル高(+0.01%)とわずかながら3週ぶりにプラス圏で終了した一方、S&P500が3.05%安と3週続落し、ナスダック総合は5.52%安と4週続落となりました。
恐れていた事態が起こりました、イスラエルとイランの直接軍事衝突です。それは第5次中東戦争と言えます。当然マーケットはリスクオフとなりました。私は地政学リスクを考慮し4月5日に株式のエクスポージャーを40%とし相場見通しを中立に下げています。その後株価は軟調となり結果論、下げを回避することが出来ました。ただ私は此処までの事態を想定していたわけではありません。
その位イスラエルとイランの直接軍事衝突は回避されなければいけませんでした。何故なら両国とも核保有国だからです。イスラエルは世界で唯一のユダヤ教国家です。その国の存亡はユダヤ教の存亡と同意と言えます。もし核一発でも撃ち込まれた場合、それが滅亡してしまうのです。ですからイスラエルにとってまたユダヤ教にとって存亡を掛けた戦いが始まってしまったと言えるでしょう。
イランにとっても王族支配のアラブ国家の存亡を掛けた戦いになります。そして周辺諸国、特にサウジも覚悟を決める時が来る可能性が高いです。米国の後ろ盾を得るために、イスラエルと同盟関係を組むかどうかを決めなければなりません。そうなると更に戦線が拡大してしまいます。既に欧州ではウクライナ戦争が続いています。加えて第5次中東戦争が起こりました。
そうなると中国にとってはチャンスが訪れています。つまり台湾有事の可能性が高まってきているのです。米国の意識が分散されればされるほど、アジアが手薄になります。中国はその隙を突く可能性が高いです。そうなれば第三次世界大戦となります。大戦は『よーいドン』で始まるわけではなく、いつの間にか起きるのです。そしてそのリスクが徐々に高まっています。
そもそも冷戦が終わり、西側諸国は繁栄を享受してきました。その間東側諸国は辛酸をなめながら雌伏の時を過ごしてきたのです。そして時は来ました。特に中国が世界的に経済大国となった影響が大きいです。中国が一帯一路を使い新興国を実質支配し始め、世界のパワーバランスがまた崩れ始めました。そこからのウクライナ戦争、第5次中東戦争、と言う流れです。
今後の展開で最も注視しなければならないのがやはり台湾です。そしてそれは米国の防衛力が機能しているかどうかにかかっています。そもそもこのような戦線の拡大は米国の世界の警察としての影響力の低下が招いたものとも言えます。西側諸国にとっては米国が世界に信任されなければ、自国のリスクが高まります。日本も対岸の火事ではありません。つまり米国との軍事同盟をどう強化していくかと言う問題なのです。
NATOも重要です。ドイツもGDP対比2%の防衛費を出す努力をし始めています。戦争を起こさない為にはまず抑止力なのです。抑止力の強化のために西側諸国は話し合い、お互い歩み寄らなければなりません。そのくらい事態は差し迫っています。第三次世界大戦を起こさない為に我々は共闘していく必要があります。一人一人の平和への意識がその為には必要だと私は考えます。
今週もお疲れさまでした。今週は立ち上げる会社のコンセプトを熟慮していました。始めに考えた形とは違いますが、目的をはっきりとすることができました。非常に頭を使ったのでゆっくりしたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。