2024年3月1週振り返り(降りない事)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.11%安と反落した一方、S&P500が0.95%高、ナスダック総合が1.74%高と続伸しました。

注目の1月PCEデフレーターは前年同月比2.4%と予想2.4%と一致し前回2.6%を下回りました。コアも前年同月比2.8%と予想2.8%と一致し前回2.9%を下回っています。ディスインフレは緩やかながらもFRBが望む方向を示していると言えるでしょう。マーケットは上振れを警戒していた反動で、安心感から上昇しています。PCEデフレーターはインフレ亢進に寄り2022年7月に6.8%とピークを付けて以来、現在2.4%とインフレターゲットの2%に近づいてきています。

つまり大きな上振れさえなければ、もうインフレは問題にならないのです。何故なら今FF金利は5.25%で明らかに景気を抑制する水準です。思った以上に景気が底堅いとはいえ、徐々にインフレは逓減していく可能性が高いのです。そもそもFRBのデュアルマンデートは雇用の最大化とインフレの安定です。その二つは矛盾した命題と言ってよいでしょう。景気が良くなれば、雇用が最大化されます。

雇用が最大化されれば、全体の給与所得が上昇し消費に回り需要が強くなります。需要が強くなればインフレ率が上昇します。そうなればFRBはFF金利を引き上げ景気を抑制します。景気を抑制すれば雇用は弱り、結果インフレも落ち着きます。其れが今の段階なのです。ただし前述の通り、想定していた以上に雇用が強く、利上げの効果が十分かどうか、FRBは様子を見る期間だという事です。

では株価はどうなるかですが、今後も高値を抜けていく展開だと考えています。何故ならFRBの次のアクションは利下げだからです。景気が想定以上に上振れていますが、いずれにせよ今年FRBは利下げをします。通常利下げは株価にとって売りです。何故なら景気が後退しているから利下げが必要なのです。しかし今回は違います。2022年の株価下落はFRBの急速な利上げに寄るものです。

そして利上げが昨年7月に終わりました。私は昨年3月後半20%だったポートフォリオの株式のエクスポージャーを徐々に上げ、昨年10月に70%としています。それは利下げを織り込めば織り込むほど株価は下がりにくいと考えたからです。急速な利上げと株価下落が終われば、次は利下げと株価上昇です。それは金融相場の始まりと言っても過言ではないでしょう。

今からでも遅くないのです。そして金融相場の次には業績相場が訪れます。業績相場はFRBが利上げをしてブレーキを踏みながらも株価が上昇する段階の事を云います。その後FF金利はピークを迎え徐々に景気にブレーキがかかりリセッションが訪れるのです。それはかなり長い先の未来の事となるでしょう。いずれにせよ今株式のポジションを取る事が重要なのです。

恐れないでください。高いからと言うのは何の売る理由にはなりません。モメンタムを信じてください。景気循環を信じてください。まだ上昇相場は始まったばかり、ポジションを十分取って上昇相場について行く事が重要なのです。降りない事、それを今回私は口を酸っぱくして言います。今やっと実を結ぶ時が来たのです。此れからも長期投資を続けていきましょう。

今週もお疲れさまでした。今週は家でのんびりしていました。ギターを弾いたり、お酒を飲んだり。トレードも再開しています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。