2024年2月1週振り返り(データ依存)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.43%高、S&P500が1.38%高、ナスダック総合が1.12%高となり、主要3指数がそろって4週続伸しました。

FOMCはFF金利を5.25%に予想通り据え置き、パウエル議長発言では『3月利下げの可能性は高いとは考えていない』と早期利下げを否定しています。株式市場はネガティブに捉えましたがそれも当日だけ、上昇トレンドを否定する内容ではありませんでした。そして注目の1月雇用統計、非農業部門雇用者数は35.3万人と予想18.0万人を大幅に上回り、加えて前回も21.6万人から33.3万人へ上方修正されています。

失業率は3.7%と予想3.8%を上回るも前回3.7%と一致、更に平均時給も前月比0.6%と予想0.3%前回0.4%を上回りました。一言で言えばサプライズ、非常に強く3月利下げを完全に否定する内容でした。実際CMEfedwatchでも3月利下げ可能性は1ヵ月前の70%から20%まで低下しています。そして個人的にもここまで雇用が強いとは想定していませんでした。以前私は3月利下げの可能性が高いと考えていましたが、その考えを完全に否定しています。

ただしマーケットの上昇トレンドが否定されるとは考えていません。何故ならいずれにせよ今年には利下げは行われるからです。それが3月から5月若しくは6月に後ずれしただけで、金融政策が緩和へと向かう方向性には変わりがないのです。さて2019年2月にサロンを始めて丁度5年が経ちました。その間のファンドのパフォーマンスは55.0%でした。目標リターンは年利5%なのでその目標を大きく上回る成果を出せました。

パフォーマンスを出すために、まず大事なことは減らさない事です。ロングオンリーなので正確に言えば下落相場の時、減り方を最小限に食い止めるのです。次に粘る事です。上昇相場では粘り続けることが重要です。今回の上昇相場もまだ始まったばかりです。金融相場から業績相場へと続き、次のリセッションが訪れるまでは株式のエクスポージャーを最大限保ちリターンを享受していく事によりファンドのパフォーマンスが極大化します。

その判断基準はやはりFRBの金融政策です。FEDウォッチに徹することにより、余計な情報に左右されずに相場見通しを更新できます。景気は循環します、そしてそれを握っているのがFRBだからです。好景気時には利上げによりブレーキをかけ、景気後退時には利下げによりアクセルを踏みます。一定成長などなく、好調時も不調時も経済は加速していきます。その調整弁となるのが金利なのです。

そしてその金融政策を予測するために経済指標があります。例えばCPIが高ければFRBは金利を高水準に維持しますし逆もまた然りです。同じく雇用統計やISMが強ければ少なくとも利下げはすぐには行わないでしょう。結局FRBもデータ依存なのです。ならばパブリックに公表されているデータを分析すれば自ずとFRBの金融政策の行方が推測できます。具体的にはCPIが6%を越えて加速していた2021年10月私は上昇相場の終わりを感じました。

将来FRBが急速な利上げを敢行すると推測できたからです。今に関しては雇用は強いですが、CPIは逓減方向であり、状況はFRBにとって理想的です。高金利を引き延ばせばインフレ率は更に低下するからです。よって利下げの時期は想定より後ずれするという事が分かります。ただし方向性は確実に利下げであり株を売り込むタイミングではないという事が分かります。

今週もお疲れさまでした。今週は個人的に大きな出来事が起きました、婚約です。大切な人が出来ました。仕事は勿論、家庭も大事にしていきたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。