2023年11月1週振り返り(自信を持って)


おはようございます!週間ではダウ平均が5.07%高、S&P500が5.85%高とともに3週ぶりに反発し、ナスダック総合は6.61%高と4週ぶりに反発しました。

先週私はラストショットを撃ちました。エクイティのエクスポージャーを60%から70%へ高め、取り得る最大限の強気のポジションを構築したのです。そして今週マーケットは大きくリバウンド、結果的に底を買えました。勿論勝ち目はありました。金利が落ち着き、下院議長も決まり、中国が財政出動したからです。特に金利に対しては経済指標が軟化の兆候を示していたので、自信がありました。

そして今週の経済指標は総じてコンセンサスを下回っています。10月ISM製造業景況指数は46.7と予想49.0前回49.0を下回り、直近4ヵ月の良化傾向を明確に否定。10月雇用統計も非農業部門雇用者数は15.0万人と予想18.0万人前回29.7万人を下回り、また失業率は3.9%と予想3.8%前回3.8%を上回り悪化しています。正にバッドニュース イズ グッドニュースが体現されました。では何故バッドニュースが必要だったのでしょうか。

それは強すぎる経済は長期金利の上昇に寄与するからです。直近の懸念材料は長期金利の一点、その長期金利は先週まで5%にタッチする展開でした。それが指標の悪化やFOMCの通過により4.5%台まで急低下したのです。強すぎる景況感はFRBにとって追加利上げを意味するものであり、株式市場には歓迎されません。其れより今必要な事はある程度の指標の悪化です。指標の悪化はFRBの姿勢を軟化させます。

もう少し直喩的に言えば、指標の悪化は利下げが近くなる査証なのです。FRBとしては利上げ効果が出てきたことに自信を深めるでしょう。そしてインフレ率は確実に下がります。あとは利下げという時を待つだけなのです。そして利下げが見え始めればマーケットは下がりません。7月が最後の利上げになったとすれば、来年前半には利下げが行われる可能性が高いです。つまり此処からの半年は株は下がりにくくなるという事です。

私は先週の押し、バリエーションの訂正が最後の買い場だったと考えています。今後は指標の悪化に伴い長期金利が落ち着き、バリエーション、つまりPERが上昇していくでしょう。具体的にS&P500で17倍程度が20倍程度まで上昇していくとすると、EPS250×PER20倍=5000ポイントをここ半年で目指していくと想定しています。今週の指標の悪化はその自信を深めてくれました。

マーケットとは景気のサイクルなのです。通常の景気のサイクルは金融相場→業績相場→リセッションと言う流れです。しかし今回はイレギュラー、金融相場の後にインフレ亢進によってFRBの急速な利上げが行われました。それが下落相場となったのです。その下落相場の次はFRBの利下げによる金融相場が訪れます。我々はやっとその入り口が見え始めた、つまり下落相場の終わりを体験しているのです。

そしてポートフォリオマネジメントとは下落相場を回避する為にあると言って過言ではないでしょう。その下落相場が終わりを見せるならば、今は強気、新しい相場が始まるのを待つ段階だと私は理解しています。だからこそ先週の押しは絶好の買い場と私は言えたのです。其れが分かるには日々マーケットをウォッチし続けなければなりません。そして私は続けます、淡々とした日々の積み重ねを。

今週もお疲れさまでした。今週は浦和から川口へ引っ越したり、ギターを買い直したり、バタバタしていました。ただポジティブな事なので楽しく過ごせました。特にギターはしっかりしたものを買ったので練習を頑張ろうと思っています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。