2023年10月2週振り返り(世界の仕組み)


おはようございます!週間では、ダウ平均が0.79%高と4週ぶりに反発し、S&P500が0.45%高と2週続伸となった一方、ナスダック総合は0.18%安と3週ぶりに反落しました。

9月CPIは前年同月比3.7%と予想3.6%を上回るも前回3.7%と一致、9月コアCPIは前年同月比4.1%と予想4.1%と一致も前回4.3%を下回りました。マーケットはネガティブな反応をしましたが、先月の原油高の影響で多少上振れも総じて順調にディスインフレが続いていることが確認できました。そもそも株価は大きくリバウンドした後で若干の調整のきっかけになっただけだと考えています。

ところで2021年10月5日にインフレ亢進を理由に相場見通しを弱気に変更して以来2年が経ち、やっと今年9月21日に強気のフルポジに出来ました。調整が終わるのに1年以上はかかるとは考えていましたが、やっとその調整が終わり感慨深いという気持ちになっています。そもそも今回の相場はイレギュラーです。通常マーケットサイクルは金融相場→業績相場→リセッションとなります。

しかし今回はコロナショック(リセッション)→金融相場→下落相場となりました。その原因はFRBがインフレ亢進の度合いを見誤ったことに尽きます。2020年のジャクソンホールでインフレターゲット2%を期間平均インフレ率としましたが、それは間違っていたのです。FRBはインフレ亢進を一時的とし利上げを後ずれさせたのです。本来はインフレが2%を越して来たら引き締めを考えなくてはなりませんでした。

私は早く通常のサイクルに戻って欲しいと考えています。通常のサイクルの場合はリセッション時、利下げが行われたのちに株式のウェイトを上げ強気とします。そして金融相場から業績相場、つまり景気にブレーキを掛けるために利上げをする段階までキープします。そして利上げのピーク時に中立から弱気としリセッションに備えるのです。此れが通常サイクルの場合の基本動作です。

しかし今回は金融相場の後、下落相場が訪れました。理由は利上げのペースが急ピッチだったため、業績相場がなくなったのです。そして今利上げのピークに達しました。その場合通常は強気から中立、弱気へと変えるタイミングです。しかしサイクルが変わってしまった為、弱気から強気に変えるタイミングとなってしまいました。私にとってイレギュラーな状況の為、判断が難しかったです。

今後は通常のサイクルに戻り、利下げを経て金融相場が訪れ、その後利上げと共に業績相場に移る、そういう相場展開を期待しています。その方が分かりやすいからです。私が相場に戻った2018年5月から5年以上、相場は動き過ぎました。落ち着いて相場を見守れる、そういう状況になって欲しいです。そもそも我々が行っている長期投資とは株式のウェイトを機動的に変化させ、ポートフォリオのボラティリティを下げる事を目的としています。

下落相場では株式のウェイトを下げ、上昇相場では株式のウェイトを上げるのです。此処で株式のウェイトは最低20%をキープします。その意味は絶対に勝てるゲームをしているという事です。株価は長期では上昇していきます。その上で株式のウェイトを持ち続けるという事は、長期で上昇している資産を持ち続けるという事に他なりません。其れならば長い目で見れば資産は確実に増えます。

それが世界の仕組みなのです。我々がすべき事はその絶対に勝てるゲームに参加し続ける事と言えます。多少判断を間違っても資産は増えます。しかしその判断の精度を上げてより良いパフォーマンスを享受していく為に日々努力しているのです。2019年2月以来今年の9月末までのパフォーマンスは37.9%です。20年で倍を目指す運用をしています。それを実現するために私は日々の淡々とした積み重ねを大事にして行くでしょう。

今週もお疲れさまでした。季節の変わり目となり、大分涼しくなってきました。食欲の秋です。温かい美味しいご飯が食べたくなりますね。私は鍋が食べたいなと思っています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。