おはようございます!週間ではダウ平均が153.76ドル安(-0.45%)と2週続落となった一方、S&P500が0.82%高、ナスダック総合が2.26%高とともに4週ぶりに反発しました。8月月初来ではダウ平均が3.41%安、S&P500が3.99%安、ナスダック総合が5.27%安です。
注目のジャクソンホール、パウエル議長は『追加利上げの是非は慎重に進めていく』『追加利上げは適切場合に実施する用意がある』と追加利上げの可能性を示唆。また話題になった中立金利については『政策は引き締め基調だが、FRBは中立金利水準が正確に何であるかを確定できない』と想定内の発言でした。個人的には無難にこなした印象です。そもそも中立金利については推定が不可能であり、概念的なものです。
つまり今あるFF金利水準が緩和的なのか引き締め的なのかは、未来になってみないと分からないのです。ただし5.25%まで引き上げた金利が想定以上に引き締めに効いていない事は確かで、その結果として雇用を始めとする経済指標が比較的堅調を維持しているのです。それが今回の発言の背景にあります。しかしディスインフレは今の所順調に進んでおり、追加利上げもあって後1回程度、此処から株を売り込むタイミングではない事は確かだと考えています。
つまり下がったら買いが正しい投資判断です。8月になって冒頭の通り調整が進んでいます。私はS&P500が4300まで下がったらエクイティのエクスポージャーを10%上げ60%としフルポジにする予定です。若しくは9月のFOMC以降にフルポジにする事を考えています。つまり下がるか時間が経つかでいずれせよエクイティのエクスポージャーを上げるつもりでいるのです。その理由は今年には利上げが終わりその後は確実に利下げがあるからです。
そうなればマーケットは売り込みにくくなります。緩和を見込むならばバリエーションもPER20倍まで見れます。つまりS&P500で5000、高値更新です。それがこの1年以内に達成されると考えているのです。そのキーはエヌビディアかもしれません。エヌビディアは今週決算を発表しています。調整後EPSは2.70ドル、アナリスト予想の2.09ドルを上回り、売上高も同様にポジティブサプライズでした。
また第3四半期の売上高予想は約160億ドル(プラスマイナス2%)で、アナリスト予想平均の126億1000万ドルを大きく上回り、その驚きの成長性を示しています。同社がほぼ独占供給しているAI向け半導体の需要急増が追い風となっている事が理由です。ただし株価は発表後急伸も徐々に失速してしまいました。理由はポジションがロングに傾いていた等色々言われていますが、あまり気にしていません。
少なくともこの成長性を維持できるならば、株価は下落トレンドに変わるとは思わないからです。落ち着いてきたらまた上昇トレンドに戻ると考えています。そもそも背景としてAIというテーマは(実際には分かりませんが)あらゆる分野でイノベーションとなると期待されています。其れに使われる半導体をほぼ独占的に供給している企業がエヌビディアで、それはAIそのものと言えるでしょう。
そのエヌビディアがまた戻り始めたら、指数もまた戻り始めると考えていて、それはそう遠くない未来に起こるでしょう。いずれにせよ私は強気なのです。それは先述の理由に寄ります。そのシナリオを確かめるために日々マーケットをウォッチしているのです。それはいつも言う日々の淡々とした積み重ね、もし想定以外のシナリオが起こった場合対応できるようにしています。
今週もお疲れさまでした。ここ2週間、ちょこちょことトレードをしていました。成果はそこそこでしたが、久しぶりにマーケットと対峙して、やはり楽しかったです。たまにで十分ですがマーケット感覚を得る為にトレードは大切だと再確認しました。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。