2023年4月4週振り返り(準備完了)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.23%安と5週ぶりに反落し、S&P500が0.10%安、ナスダック総合も0.42%安とともに反落しました。

今週は2回相場見通しを変更しています。まず4月15日、国内債券を売却し先進国債券の為替ヘッジ有を組み入れました。このオペレーションはYCC解除を睨み国内債券が下落するリスクを考慮しています。基本的に外債は為替と逆の動きをします。つまりリスクオフの円高になると上昇する傾向が強いです。つまり株式の下落には外債はヘッジとしてあまり機能しません。そこでコストはかかるものも為替ヘッジ有を選択しリスクオフに対応しました。

これは応急措置でYCCが解除された場合国内債券に戻します。金も同様に為替ヘッジ有を選択しているのでいずれ手放す可能性は高いです。まだ分かりませんが、YCC解除後に金と先進国債券を外しヘッジ資産は国内債券一択にするでしょう。次に4月18日、株式のエクスポージャーを上げ、それに伴いヘッジ資産の先進国債券も増やしました。これでポートフォリオはMSCIコクサイ30%ナス100‐10%先進国債券15%金5%現金40%となりました。

増やしたのはMSCIコクサイです。20%から30%にしています。ここ1か月MSCIコクサイのパフォーマンスが非常によく、8.78%も上昇しています。要因は欧州株が強いからです。そもそもMSCIコクサイは米国株を70%、欧州株を30%の割合で保有しています。その中の米国株は横ばいですが、欧州株は中国の回復からか非常に強いパフォーマンスを発揮しています。欧州はドイツを中心に中国への輸出依存度が高いからです。

欧州株自体を組み入れることも考えましたが、日本人にとって欧州株へのアクセスはハードルが高く、また分散と言う観点からもMSCIコクサイを選択しました。これで中立なのである程度上にもついていける体制が整ったと言えるでしょう。あとは利上げ停止から利下げの過程で株式のエクスポージャーを20%上げて行くと思います。ただマーケットは今年中の利下げを織り込んでいますが、FRBは一貫して否定しています。

つまり何時利下げが始まるかは不透明です。ですからあとは果報は寝て待て、のんびりとその時までこのウェイトをキープしていくつもりです。話は変わり経済指標について、中国が強いです。1‐3月期四半期GDPは前年同月比4.5%と予想4.0%前回2.9%を上回りました。また3月CPIも0.7%、PPIは‐2.5%とまるでデフレを示しています。これは何を示しているかと言うとデフレの輸出です。どんどん物を作りそれを安く海外に輸出していると言う事が分かります。

これは米国のインフレ率にポジティブに働きます。米国のCPIの鈍化のペースが良い傾向を示しているのは中国にも要因があると考えているのです。この傾向が続くならば米国のCPIは鈍化し続ける可能性が高いです。つまりインフレ鈍化の為に思ったより雇用の悪化が必要なくなるという事です。3月のFOMCでは年末のFF金利予想は5.1%でした。またコアインフレの予想は3.6%、失業率の予想が4.5%です。この3つのうち違和感を感じるのが失業率です。

未だに失業率は3.5%です。これが4.5%まで悪化した世界はおそらくコアインフレは2%台になってる可能性が高いです。またFF金利も5.1%ではなく利下げされているでしょう。いずれにせよこの3つの数値の整合性に疑問を感じているのです。ですから、このFF金利、コアインフレ、失業率、の推移を長い目で注目していく必要があると思います。私は思ったより景気後退が深くならない可能性が出てきていると考えているのです。

今週もお疲れさまでした。今週は来月のライブに向けバンドの最後のリハをやってきました。大分まとまって後は仕上げの段階という所まで辿り着いています。来月のライブが楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。