2023年4月3週振り返り(タイムスライス)


おはようございます!週間では、ダウ平均が1.20%高と4週続伸し、S&P500が0.79%高、ナスダック総合も0.29%高とともに反発しました。

今週は物価指数が多く発表されました。まず注目の米国3月CPIは前年同月比5.0%と予想5.2%前回6.0%を下回り良好な結果でした。3月コアCPIは前年同月比5.6%と予想5.6%に一致も前回5.5%を上回り若干ネガティブですが、家賃の上昇が多くを占めておりいずれ下がる事が予想されています。家賃は過去更新された現在の契約も入っているので低下してきている新規の契約の影響が出にくくなっているのです。

また米国3月PPIは前年同月比2.7%と予想3.0%前回4.9%を下回り、3月コアPPIも3.4%と予想3.4%と一致も前回4.8%を下回りポジティブでした。前月比でも‐0.5%、コアは‐0.1%とまるでデフレのような数値を出しています。PPIはCPIに先行する指標なので来月のCPIも順調に低下する可能性が高いです。私は此れまで雇用の悪化なくしてインフレ鈍化なしと考えていました。

しかしISMなどの景況感の悪化がインフレ鈍化を助長して、雇用が悪化する前にインフレが鈍化する可能性を考え始めています。つまりそれは景気の溝が思ったより深くない可能性が出てきたという事です。またインフレ鈍化により、FRBが利下げする時期が早まったとも言えるでしょう。流石にCMEfedwatchが表している7月利下げは早いような気がしますが、今年後半には順調にインフレが鈍化し利下げが始まる可能性が見えてきました。

グローバルで見ても中国3月CPIは0.7%と予想1.0%前回1.0%を下回り、3月PPIも‐2.5%と予想‐2.5%と一致も前回‐1.4%を下回り、デフレ傾向が見られます。利上げを停止したインドも3月CPIは5.66%と予想5.80%前回6.44%を下回りインド準備銀行が掲げる目標レンジの6%未満に収まりました。そして利上げを先んじてきたフィリピン中銀も利上げ停止を示唆しています。

カナダ中銀もRBAも利上げを停止しており、FRBも次回FOMCで利上げ停止を見込まれており、残るはECBと言う状況になってきました。つまりインフレとの戦いに終わりが見えてきたと言えるでしょう。其れならばすぐに株式のエクスポージャーを上げるべきとも考えられます。しかし利上げ停止から利下げまで何が起こるかは分かりません。若しかしたら何か危機が起こる可能性もあります。

ですから利下げが見えるまで、徐々に株式のエクスポージャーを上げて行きたいと考えています。市場のセンチメントは良くなってきています。私がスタグフレーション懸念から相場見通しを弱気に変えたのが2021年10月でした。その時私はマーケットが回復基調に向かうまで1-2年掛かると想定していました。そしてそれから1年半経ったのです。そろそろ買い場が訪れます。

ただ折角この下落を慎重に回避できたので、買いも焦らず入れていきたいのです。株式の執行方法にタイムスライスと言う方法があります。文字通り時間ごとに執行していく方法です。私はタイムスライスが一番有効だと考えているのです。確かに安値を買って高値で売る、カッコいいです。しかし私はそんな派手な行為は好きではありません。時間で分散することによりリスク分散になる、そう考えています。

今週もお疲れさまでした。先週の湘南ワーケーションが終わり今週はゆっくり過ごしています。来月母を連れまた湘南に行こうと思っています。今から楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。