2023年2月1週振り返り(アイ ショート)


おはようございます!週間ではダウ平均が52.07ドル安(-0.15%)と小幅に反落した一方、S&P500が1.62%高と2週続伸し、ナスダック総合は3.31%高と大幅に5週続伸しました。

まさかS&P500が4100を上回るとは、私は驚きました。4100はPER18倍です。此処を上回るには緩和が必要だと考えていました。しかしそれは緩和を前に訪れたのです。まずFOMCでパウエル議長が『ディスインフレ』を唱えマーケットが上昇、更に翌日メタの好決算からマーケット全体がナスダック中心に更に上昇、S&P500はあわや4200に届く所でした。私は考えました、此れはオーバシュートではないかと。

そこで私はS&P500を空売りしたのです。4100‐4200のレンジは明らかに高い、勝ち目はあるのではないかと考えたのです。今の所其れは功を奏しています。ポジション調整をしつつ今の所含み益で週末を迎えています。また来週下がるようならもう少し追加しようと考えています。逆に上に行くようならある程度の所で損切りする予定です。私にとって久しぶりのトレード、勝ちたいとは思っています。

ところで、マーケットのコンセンサスとFRBの乖離が話題になっています。つまりマーケットのコンセンサスは年内利下げを織り込んでいて、FRBは利下げをしないと明言している、その事を言っています。それはどこから生まれているかと言うと、勿論インフレの見通しの差異です。年後半にかけマーケットは順調にインフレが収まっていくと考えているのです。しかし私もFRBもそうは考えていません。

最近の賃金統計と整合的なインフレ率は3.5~4%とみられています。つまり3.5~4.0%まではインフレは順調に下がると思われます。しかし、それ以下の水準になるとインフレ低減のペースが鈍化していく可能性が高いのです。ではインフレを2%の水準まで下げる為には何が必要か、それは雇用の悪化です。しかし1月雇用統計は、非農業部門雇用者数は51.7万人と予想18.5万人前回26.0万人を大幅に上回りました。

失業率は3.4%と予想3.6%前回3.5%を下回っています。平均時給も前年同月比4.4%と予想4.3%を上回り、更に前回も4.8%と4.6%から上方改定されています。つまり雇用は非常に非常に堅調です。此れではインフレ低減はある程度の所で止まってしまいます。今はマーケットは楽観的ですが、その根拠はインフレが低減しているからです。しかしインフレ低減が鈍化したなら、マーケットは楽観的では居られないでしょう。

暫し待つべきだと考えています。此処で慌てて買ってしまうと、後で痛い目を見る可能性が高いと思っています。まずは今月のCPI、その結果とマーケットの反応を見たいです。そして3月FOMCのドットチャートも注目です。パウエル議長が明言している通り、ドットチャートが利下げを示さなければマーケットは流石に焦る可能性が高いです。まだ慌てる時間じゃない、私はそう思っています。

今週もお疲れさまでした。今週の振り返りは少し短めでした。FOMC、ECB、BOE、ISM、雇用統計、沢山イベントはありましたが、散りばめて書くと逆に分かりにくくなると考えました。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。