2023年1月4週振り返り(保守的な運用)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.81%高、S&P500が2.47%高とともに反発し、ナスダック総合は4.32%高と大幅に4週続伸。ナスダック総合は月初来で11.04%高と昨年7月の12.35%高以来の大幅高となりました。

決算シーズンが本格化しており、個別銘柄はまちまちですが、マーケット全体としては堅調を維持しています。S&P500は節目の4000ポイントを上回りました。私は昨年12月29日に相場見通しを強気から弱気に変更しており、結果的には下を売ったという事になってしまいました。まずはその事実を受け止め、12月29日から何が変化があったのかを検証してみたいと思います。

そもそも弱気にした理由は、中央銀行のポリシーエラーです。ECBが意味不明のタカ派を示し、BOJが実質利上げを行った後、判断しました。しかし今は金融環境が緩んでいます。つまり中央銀行がタカ派からハト派に移るのではないかと言う期待がPERを上昇させたのです。特にFRBが早期利上げ停止、年内利下げに動くと言う期待がマーケットを楽観視させています。

ただ此処からは上値も限られてくると考えています。今は引き締め局面、18倍以上のPERは考えられないからです。つまりS&P500で4100ポイントを上回るには緩和と言う材料がない限り厳しいのです。今は緩和期待で上昇しています。それが実現されるかは分かりません。私はそれが実現されてからでも遅くないと考えています。つまり上を買う覚悟でいます。

何故上を買う覚悟でいるかと言うと、此処からウェイトを上げ強気にした場合、下がった時のダメージが大きいからです。其れよりも確実に勝てるときに勝負する、それが投資の世界の鉄則だと考えています。昨年私はこの下げ相場で何とか運用パフォーマンスをプラスで保ちました。それは奇跡的だったと思います。そして今年もプラスで収めたいと考えています。

その為には無駄なマイナスは食らいたくないのです。このファンドはロングオンリーで、ショートはしません。そして本当に長い目線で運用しています。そのスタイルは基本60/40で株価が下がりそうな時は株式のウェイトを下げ、株価の下落のダメージを最小限に収めるものです。その中で一番重要なのが、弱気相場で強気にしないことなのです。折角稼いだパフォーマンスが弱気相場で60/40だと一瞬でなくなります。

ですから、保守的な運用をしているのです。確実に勝てる相場は、金融相場と業績相場です。強気にするにはそれが来てからでも遅くはないと考えています。つまり今回は緩和の入り口が見えてから、強気にしたいです。次にマーケット環境について気になるところを記載します。米国CPIは6.5%と減速傾向ですが、欧州CPIは9.2%、豪州CPIは8.4%と高止まりしています。

それを受け為替がユーロ、豪ドルともに対ドルで上昇しています。ユーロドルは昨年4月以来の高値、豪ドル米ドルは昨年8月以来の高値を付けました。一般的にはドル安はリスクオンで良い傾向なのですが、今回は悪いドル安と考えています。つまり先駆けて利上げしてきた米国と、利上げが遅れている欧州、豪州との乖離が生まれてきているのです。つまりグローバルインフレは収まっていないと言えるでしょう。

そしてインフレは為替を通して移ります。ドル安は米国にとって輸入物価上昇を意味するからです。更に中国のリオープンも気になります。それ自体もグローバルでのインフレ圧力を示唆するからです。要するに、グローバルでのインフレが米国のインフレ低減を阻害する可能性を指摘しています。つまり米国のインフレが思ったほど下がらなくなる、そういう未来を想像しています。

今週もお疲れさまでした。今週も肩が痛いです。今日は振り返りを早めに書きました。理由はサロンメンバーと通いのスナックに行くからです。ホルモン食べてから、歌いに行く予定です。楽しみにしています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。