2023年1月2週振り返り(二つの注目事項)


おはようございます!週間では、ダウ平均が2.00%高、S&P500が2.67%高とともに2週続伸し、ナスダック総合は4.82%高と大幅に2週続伸。年初来では、ダウ平均が3.49%高、S&P500が4.16%高、ナスダック総合が5.85%高となりました。

注目の12月CPIは前年同月比6.5%と予想6.5%と一致し前回7.1%を下回りました。また12月コアCPIは前年同月比5.7%と予想5.7%と一致し前回6.0%を下回りました。更に1月ミシガン1年先期待インフレ率は4.0%と昨年12月の4.4%から低下し2021年4月以来の低水準となっています。インフレ指標の鈍化、予想されてはいましたがマーケットは好感して上昇しています。

CMEfedwatchでも2月FOMC予想利上げ幅は25bpsが94.2%と25bpsが優勢です。米国10年債利回りも3.502%と低下してバリエーションを支えています。S&P500は4000ポイント近くまで上昇していますが、私は更なる上値は重いと考えています。其れはバリエーションに寄るものです。S&P500の予想EPSは230です。そして今は金融引き締め状況、PER18倍を割り当てると4140ポイントになります。

それ以上のPERは引き締め下では許容できないと考えているのです。逆に16倍を割り当てると3680ポイント、それを下回るカタリストも今の所はありません。つまり暫くPER16倍~18倍のレンジで動くと考えています。ではそれを覆すカタリストは何でしょう。株価はEPS×PERです。そのどちらかが変われば株価が変わります。PERが16倍~18倍のレンジならば、予想EPSの変化によって株価は動きます。

つまり注目は決算なのです。予想EPSは景気後退から切り上がる事はないでしょう。当然決算を落としたり、ガイダンスが未達となれば予想EPSは低下します。そのリスクはかなりあると考えています。特に注目なのが来週以降に発表されるGAFAMの決算です。それが切り下がるならば株価はレンジを下方ブレイクする可能性が高いです。つまり私は下方向を警戒していると言えるでしょう。

ただし、其れがすぐ起こるかどうかは当然結果が出てからでしか分かりません。今は注意深く個別決算を眺め、傾向がどうなっていくか探る時期だと考えています。其れよりも少し気になるのがドル円です。ドル円は127.85円まで下落しています。去年のピークは152円でした。ピークから約16%の下落です。我々は外国株を投資するにあたり為替リスクを負っています。当然円高となれば外貨建て資産は目減りします。

通常外国株投資に関して為替は考慮しません。何故なら為替は長期ではゼロサムゲームだからです。長期投資の本質とは、長い目で見てプラスサムな株式と言う資産に対してエクスポージャーをとりそのリターンを享受することなのです。特に外国株はそのリターンが高く為替のリスクを負ってでも投資すべき対象だと考えています。しかしここまでドル円のボラティリティが高くなると為替というファクターも考慮する必要があるかもしれません。

つまり、ボラティリティが高いならばそのアセットクラスの割合を減らす必要があると考えるのです。私は昨年12月29日に相場見通しを弱気へと変更しています。株式のエクスポージャーは20%です。つまり為替のボラティリティの上昇はそれを肯定します。やはり暫く株式のエクスポージャーを最小限にして様子を見るのが良いと考える訳です。ドル円自体は来週の日銀政策決定会合を睨み神経質な状況です。

異次元緩和の出口戦略が意識されています。私は来週日銀政策決定会合で全く何が起こるか予想できませんが、前回の実質利上げを経て注目度は以前より上がっていることは確かです。頭の片隅に入れておく必要はあると思います。つまり、私は来週以降のGAFAMの決算で予想EPSが切り下がっていくか、そして日銀政策決定会合でどのような意思決定がなされるか、2月まではこの二つに注目しているのです。

今週もお疲れさまでした。大みそかに腰を痛めて動けなかったので試しに出会い系アプリをインストールしてみました。そこでグループトークというものがあり、不特定多数の男女で会話すると言う機能がありました。何を言いたいかと言うと、カネの匂いしかしません。全てのユーザーがパートナーが欲しいと言う共通項を持ち参加していて、その欲望がカネを生んでいます。もう飽きましたが、久しぶりにそう言うコミュニティに参加して雰囲気を楽しみました。来週もよろしくお願いいたします。良い週末をお過ごしください。