2023年3月3週振り返り(緩み)


おはようございます!週間ではナスダック総合が4.41%高と大幅反発し、S&P500も1.43%高と反発した一方、ダウ平均は0.15%安と小幅に2週続落しました。

今週はSVBの破綻が波及し、シグネチャーバンクも破綻、そしてクレディスイスやファースト・リパブリック・バンクの株価が急落しました。結局クレディスイスはスイス中銀から最大500億スイスフランの借り入れを行うこととなり、JPMなど米銀11行がファースト・リパブリック・バンクに計300億ドルを預け入れも決定、危機は一旦過ぎ去ったかのように思えます。ただしFRBによる急速な利上げの『効果』は着実に表れている事が言えるでしょう。

つまり足元はグラついているのです。このままFRBが利上げを決定し、更にFF金利水準をキープするならば、いずれまた何かが起こる可能性は高いです。それが金融機関なのかスタートアップ企業なのか、何かは分かりませんが。クレディスイスの件でマーケットが下がった時、私は相場見通しを強気にするかどうか一瞬頭をよぎりました。クレディスイスは破綻しない、其れならば買い、短期的には正しいからです。

しかし、ビットコインやARKKなどを見るとまだ金融環境は緩んでるように思われます。そのような状況下の中、中途半端な所を買っても、また次の危機が起きた場合大きく負けてしまいます。それならば株式のウェイトは最小限のまま、確実に勝てる時に勝負に出たいと考えています。確実に勝てるとき、それは多分利下げが見え始めた時、そしてそれはまだまだ先の話になるでしょう。

その根拠はデータです。結論から言うとデータはフラついています。景況感の悪化を示す指標もちらほらでてきました。インフレデータであるPPIも前月比‐0.1%と最早デフレを示しています。しかしCPIコアの前月比は0.5%と年率換算6.0%以上を未だ示し、新規失業保険申請件数も19.2万件と好調をキープしています。つまるところ一概に良いとも悪いとも言えませんが、まだ利上げ停止を示すデータは無いのです。

その査証にECBはクレディスイスの問題が落ち着いたのち、50bpsの利上げを行いました。現時点では利上げが適切だと判断しているのです。ただし今後についてのニュアンスを変えてきました。今までは利上げ継続と言うガイダンスでしたが、今後は状況次第だと説明しています。そういう意味では来週のFOMCに注目しています。3月は四半期ごとのドットプロットが発表されるからです。

そのドットプロットの今年年末のFF金利が何パーセントを示すか、世界中が注目していると思います。私は現時点では利下げを示すようなドットプロットは示されないと考えています。つまりCMEfedwatchが示す今年の利下げを否定する内容になると推測しているのです。ただし将来何か危機が起きたり、急速に景況感が悪化した場合は分かりません。結局データ次第なのです。

だからこそ日々淡々と状況を把握していかなければなりません。買いのタイミングが来た時、買えばいい、そんな都合の良い話は無いのです。毎日今日が買いか、それを考え尽くさなければならないのです。それが出来なければ投資をする資格はないと思います。動かないから飽きる、努力を怠る、私たちの目的は資産運用なはずです。それならば金融環境と同じで気も緩まないようにしなければなりません。

今週もお疲れさまでした。今月初めから少しずつ運動を始めています。心も体も健康に保ちたいからです。来月初には湘南でサーフィンをしに行こうと考えています。変わりたい、それが私の欲求です。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。