2023年2月2週振り返り(利確)


おはようございます!週間ではダウ平均が56.74ドル安(-0.17%)と小幅に2週続落し、S&P500が1.11%安と3週ぶりに反落。ナスダック総合は2.41%安と6週ぶりの大幅反落となりました。

先週のS&P500空売りは利確しました。まだ下がるとは思っていますが、程々の利益で確定しました。そもそも私がS&P500を空売りした理由はバリエーションにあります。23年予想EPSが210まで切り下がりS&P500が4200まで上昇、そうするとPERは20倍、此れは明らかにオーバーシュートでした。完全に金融環境が緩んでいると考えたのです。ですからS&P500の4100‐4200で空売りしたのです。

オーバーシュートはリスク資産の意味不明な上昇に起因しています。1月18日に長期金利は3.38%でボトムを打ちました。そして昨日3.742%まで上昇しています。通常長期金利が上昇すればバリエーションが切り下がり、株価やリスク資産は下落します。しかし金利感応度の高いグロース株はもとより、リスク感応度の高いビットコインやハイイールド債、ARKKが金利上昇を無視して上昇していたのです。

これはやり過ぎです。いずれ株価は適正な価格に戻る、つまり下がると考えたのです。そして今週後半株価は下がり始めました。やっと金利上昇に反応し始めたのです。CMEfedwatchもターミナルレートが5.00%まで上昇し、年内の利下げも2回から1回まで減りました。だいぶ適正な水準になってきたと言えるでしょう。何故此処までリスク資産が上昇したかは私には分かりません。

しかし、不自然な株価はいずれ適正な価格に戻るのです。ではどこまで株価は下がるのでしょうか。それは私には分かりません。私は方向性しか見ないからです。株価の底はその時にしか分かりません。ただしファクトを毎日集め、今日が売りか買いかを毎日考えるならば、その答えはいずれ出てくると考えています。そして今が株価の底だとは私は思えません。

何故なら先週も記載した通り、雇用が強すぎるからです。FRBの二つの命題は、雇用の最大化とインフレの安定です。インフレがもし下がったとしても、雇用が強ければ利下げする意味がFRBにはないのです。そしてそのインフレ率の低下も、雇用が強いことによって鈍化する可能性が高いです。現在の雇用では4%程度のインフレ率が適正であり、4%近辺までインフレが下がれば当然その低下も鈍化するはずです。

そうすれば少なくともFRBは利下げは出来ません。年央辺りからインフレ低減の鈍化の傾向は出ると考えています。3月5月と利上げをし、利上げ停止をした辺りだと思います。つまり何が言いたいかと言うと、まだまだ先は長いんです。昨年10月から徐々に株式のエクスポージャーを上げて11月に60%とした理由は雇用の悪化でした。その時失業率は3.7%まで上昇したのです。

しかし今は3.4%と数10年ぶりの低水準まで低下しています。昨年12月29日に20%まで株式のエクスポージャーを落とした正当性が其処に在ります。この雇用でインフレが収まるわけがない、私はそう考えているのです。雇用がこのまま強ければ、若しかしたら利上げ停止後の追加利上げもあるかもしれません。そうならない事を祈りますが、油断はまだまだできないと考えています。

今週もお疲れさまでした。今週も通いのスナックに行ってきました。後はバンドのライブハウスを押さえに内見にも行ってきました。実際に歌わせてもらいとても楽しかったです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。