2022年3月4週振り返り(資産運用のリスクリワード)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.31%高、S&P500が1.79%高、ナスダック総合が1.98%高とそろって2週続伸し、3月月初来ではダウ平均が2.86%高、S&P500が3.87%高、ナスダック総合が3.04%高とそろって大幅高となりました。

私は3月7日弱気だった見通しを強気に変更し、推奨ポートフォリオをMSCIコクサイ・20%、ナス100・10%、大手不動産株5%、日本債券40%、現金25%から、MSCIコクサイ・30%、ナス100・30%、日本債券40%としました。つまり株式のエクスポージャーを35%から60%へ増やしたのです。当座の底は確認した、後は底を買うだけだという意思を込めました。そして其処は底だったのです。

MSCIコクサイ・30%、ナス100・30%の意味はS&P500+DAX+GAFAMです。つまりS&P500より分散させ、更に下に突っ込んだDAXとGAFAMに寄せたポートフォリオになっています。作戦は功を奏しました。MSCIコクサイもナス100も10%以上上昇しています。つまり資産全体に対して6%以上のリターンを得た訳です。そもそも今年のリターンは2月末時点でマイナス4%程度でした。

とすると今年の下げ相場で既にプラスのリターンを得られたという事になります。此れがアクティブバランスファンドの強さです。相場の強弱により下げ相場ではマイナス幅を小さくしディフェンシブにし、上げ相場ではプラス幅を最大限享受できるような戦略です。更に我々はフルインベストメントをしています。つまり余裕資産の資産をすべてペーパーアセットに投資しています。

例えば10倍になる銘柄を見つけても、ボラが高すぎて普通はフルインベストメント出来ません。しかし我々がやっているのはリスクを抑えたフルインベストメントです。余裕資産全てを投資しているのでそのリターンの効率性は非常に高いのです。2019年2月から我々の運用はスタートしました。最適な投資判断をして、強気と弱気のポートフォリオを繰り返して来ました。

そしてそのファンドのパフォーマンスは2022年2月末時点で約30%です。それは3年で余裕資産が30%増えたと言えます。ただしこのパフォーマンスが続くとは思っていません。S&P500は平均で8%程度のリターンを示します。株式比率が60%とすればこのファンドの期待リターンは4.8%になります。甘めに見ると年利3~5%程度と言えるでしょう。それは勿論株式100%にリターンは見劣りします。

では何故株式100%にしないかですが、引退した瞬間何かショックが起きた場合、取り返しがつかなくなるからです。例えば20代で100万円から積立をして60歳で5000万円貯まったとします。そしてその瞬間何かショックが起きて株式が30%下落したとすると1500万円失います。貯めれば貯めるほどそのショックへの耐性がなくなります。ですから私はポートフォリオマネジメントを推奨するのです。

またそれが出来ない場合でも年齢が高くなっていけば債券比率を自動的に高めるべきです。実際米国の年金では其れがポピュラーになっています。つまり資産運用に興味があって効率的に運用したい場合はアクティブバランス型運用をするべきで、資産運用に興味がない場合でも最低限年齢を重ねるごとに債券比率を上げていくべきだと考えているのです。株式100%は罠だと思います。

今週もお疲れさまでした。久しぶりに鬱を体験して滅入りましたが、メンバーに食事をご馳走して頂いたり、クラウドファンディングをさせて頂いたことにより、大分テンションが上がってきました。本当に皆様のおかげです。これからも頑張ります。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。