2022年8月4週振り返り(長期投資とは)


おはようございます!週間ではダウ平均が4.22%安、S&P500が4.04%安、ナスダック総合が4.44%安とそろって大幅に2週続落しました。

注目のジャクソンホール、パウエル議長は『9月の利上げ幅は完全にデータ次第』とするも『景気抑制の政策は一定時間必要になる可能性』と早期利下げの否定をしました。更に『早急な緩和のリスクを歴史が警告』とマーケットが要求する緩和期待を一蹴しています。また『労働条件がいくらか緩和され、家計にいくらかの苦痛が生じる可能性が非常に高い』と多少の景気減速にも言及しました。

株式市場は当然売りで反応、そもそも楽観的であった為大きく下げています。先週私は振り返りでパウエル議長に2つ期待しました。一つは早期利下げの否定、もう一つはターミナルレートが3.50%というマーケットのコンセンサスの否定です。前者は難しい表現ながらしっかりと表現し、後者に関してはノーコメントで、今回の発言に関して私の評価は及第点だと考えています。

ところで、私は今年基本的に相場見通しを一貫して弱気としています。それはスタグフレーションが起こる事を想定していたからです。通常景気のサイクルは、リセッション→金融相場→業績相場→リセッション、というものです。しかし今回はインフレ高進により、リセッション→金融相場→スタグフレーション、となり業績相場がスタグフレーションへと変わったのです。これは景気のサイクルから考えればイレギュラーな現象です。

イレギュラーな現象であるからこそ、相場は不安定です。通常金融相場の始まりはFRBの緩和政策によるものであり、業績相場の終わりもFRBの引き締め政策によるものです。しかしスタグフレーションの場合は引き締めと共に景気が後退するわけで、通常のリセッションとは構造が違うのです。つまり通常リセッションがファクトとなると、株式市場は買いの場合が多いですが、スタグフレーションの場合はそうではないと考えています。

そしてここで重要なのは、まずこの相場がイレギュラーな現象と認識することです。40年ぶりのインフレ高進、私も含めてほとんどのマーケット参加者は経験していません。そして相場は迷うのです。弱気相場とは上下を繰り返し落ちていくものという事、そして何より大事なのは、そのすべての上下を取ろうとしないことです。長期投資では基本的なスタンスを決めたら転換点が来るまでは見通しを変化させません。

例えば2020年3月24日に相場見通しを強気にして以来2021年10月5日に弱気にするまで1年半以上強気を通しました。それは金融相場が続いたからです。それと同じように今回のスタグフレーションもインフレ高進が収まるまでは弱気を継続します。つまり少なくとも今はインフレターゲットの2%を目指すような展開ではないため弱気を継続しているのです。

そもそも長期投資はショートがないため確実に勝てる投資です。過去と同じようにS&P500は7%程度上昇していくという事が前提ですが。ただし数年に一度、弱気相場が訪れます。それをある程度回避できれば長期的なパフォーマンスはさらに良くなります。それが機動的なアセットアロケーションなのです。株式と債券の比率をアクティブに変化させることによりパフォーマンスが安定します。

今週もお疲れさまでした。今週はほとんど家にこもっていました。コロナも流行っているのでうかつに外に出れませんね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。