2022年7月4週振り返り(株は売り)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.95%高、S&P500が2.55%高、ナスダック総合は3.33%高とそろって反発しました。

今週は株は上昇もサプライズが多い週でした。まずECBが予想外の50bpsの利上げを行いました。25bpsの利上げを言い続けていたのにもかかわらず、直前になって50bpsの利上げを検討とのニュースが流れ、結局50bpsの利上げに着地。加えてTPIと言う債券購入プログラムも発表しています。難しいことはさておきこの利上げプラスTPIと言うのは利上げプラスQEを意味しているもので、政策に矛盾点を感じます。

またイタリアではドラギ首相が辞任、財政規律派、改革推進派、でとても期待されていた首相ですが、内圧に負けた格好です。これはユーロ圏としてはかなりネガティブです。イタリアにまた極右派が台頭する可能性が高く、財政が緩み、またユーロ離脱をちらつかせる元のイタリアに戻る可能性が出てきています。深読みするとロシアの影響もあったでしょう。つまりウクライナ侵攻によりエネルギー価格を中心にインフレが高進され、欧州の政治が不安定になっているのです。

他にもフランスではマクロン大統領の与党が過半数を落としたり、イギリスのジョンソン首相が辞任をせざる負えない状況になったりと、ウクライナ侵攻に対して一枚岩になったと思われた欧州が、インフレ高進によりほころびが生まれてきたと言えます。その影響は金融政策にも波及していく可能性が高いです。ドラギ首相を失ったイタリアはその信用度が低下し、ドイツ債とイタリア債のスプレッドは拡大していく可能性が高いです。

その欧州では経済指標が悪化しています。私が注目しているドイツ製造業PMIは49.2と節目の50を下回りました。ドイツ製造業PMIをなぜ注目しているかと言うと、まずドイツは輸出大国で、中国に自動車、化学、工作機械などを輸出しています。欧州自体の景況感に加え中国の景況感も表していると言えるでしょう。そのPMIが50を割り込んだのは世界的に景況感が悪化していると言う事です。

更に米国でも総合PMIが47.5と節目の50を下回りました。特に米国景気の多くを占める非製造業の悪化が目立ちました。私が昨年10月にスタグフレーションが起こると述べてから9か月、遂に景気後退のシグナルが発生したと言えます。株の反応は甘いですが、私はこれから株は下がると考えています。2019年1月ドイツの製造業PMIが50を割れた時はFRBの利上げサイクルの終盤で、利下げ余地がありました。

そして実際2019年7月から予防的利下げとして3回合計75bpsの利下げを行いました。しかし今回はCPIが9.1%とインフレが高進しており、FF金利も1.50%と利上げの初期段階です。これは致命的で、景況感の悪化にもかかわらず利下げが出来ないばかりか、利上げを行うと言う事は、スタグフレーションそのものを指すのです。繰り返します、株は売りです。FRBの利上げは始まったばかりなのです。

今週もお疲れさまでした。今週はサロンメンバーと会食したり、バンドメンバーと合わせたり、楽しい時間を過ごせました。ただコロナ感染がまた拡大しているので注意したいですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。