おはようございます!週間では、ダウ平均が1612ドル高(+5.39%)、S&P500が6.45%高、ナスダック総合が7.49%高とそろって4週ぶりの大幅反発。6月月初来では、ダウ平均が4.51%安、S&P500が5.33%安、ナスダック総合が3.92%安となりました。
今週はパウエル議長の議会証言がありました。そこでパウエル議長は、インフレとの戦いによって、リセッションを引き起こすほど金利が高水準に達する可能性があるとの見解を示しています。つまり利上げで景気後退の可能性を認めた訳です。明らかにトーンが変わってきています。以前はソフトランディングは可能との見解でした。それがリセッションへと変化しているのです。
更に、FRBのエコノミストは22日公表した研究論文で、労働市場などモノとサービスの市場の不均衡が拡大しているため、向こう1~2年で同国経済がリセッションに陥る確率が上昇したとの見方を明らかにしています。FRBエコノミストのマイケル・カイリー氏は、さまざまなモデルの分析によるとリセッション入りの確率は向こう4四半期で50%強、向こう2年で約3分の2だと述べました。
個人的に気になるのは、住宅ローン金利と住宅価格の上昇です。QTによりモーゲージ債の需給が緩んでいます。そして期間30年の住宅ローンの固定金利は平均5.78%で、前週の5.23%から跳ね上がり、4月平均の4.98%を大きく上回っています。5月の中古住宅販売価格(中間値)は40万7600ドルと4月の39万5500ドルから上昇しています。
その結果、5月の中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年換算で541万戸と、4月の560万戸から減少し、2020年7月以来の低水準まで低下しています。正に、忍び寄るリセッションの足跡です。またマクロでも景況感の悪化が見れました、PMIです。PMIはISMより早い時期発表されるので注目しています。6月製造業PMIは52.4と予想56.0前回57.0を大きく下回りました。
また6月サービス業PMIも51.6と予想53.5前回53.4を下回っています。製造業、サービス行共に好不調の節目の50まであと少しと言うところまで来てしまいました。その結果2年債利回りは一時3%を割りました。FRBが利上げのペースを緩めるとの思惑からです。しかし前述の通りパウエル議長はリセッションを起こしてでもインフレ高進を止めにかかります。
つまり利上げのペースは加速していくでしょう。そんな中、我々はこれからの数年の中で株の買い場を探る日々を送っています。何時、どのようなタイミングで株の買い場が来るかは分かりませんが、1年以内に買い場は来ると予想しています。まだ今は正直バリエーションが低いとは言えません。具体的にアップルが18倍、マイクロソフトが22倍、グーグルが16倍、のように明らかな買い場が来たら出動したいと考えています。
単純計算ここから指数が15‐20%下がる必要がありますが、本当にそういう日が来るかはまだ分かりません。少なくとも『今は買いではない』、その毎日の繰り返しが、何時かは『今が買い場』、となるのです。正直ピリピリしています。買い場を逃したくない、その思いが私をいつも以上に仕事モードにさせています。まずは9月のFOMCがポイントになってくると考えています。その時のインフレ率、そして利上げ幅、注目しています。
今週もお疲れさまでした。今週はサロンの公式オフ会がありました。ほとんどの方は以前からお会いしたことのあるかたでしたが、初めてお会いする方もいらっしゃって、お会いできてとても嬉しかったです。やはりリアルで顔を合わすことは重要ですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。