2022年3月2週振り返り(インジケーター)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.99%安と5週続落し、S&P500が2.88%安、ナスダック総合が3.53%安とともに2週続落しました。

ユーロドルとDAXそれが今回のインジケーターでした。私は3月7日相場見通しを弱気から強気に変更したのです。ユーロドルはコロナショックのレベルまで突っ込み、DAXも明らかなオーバーシュート。底からジワリと戻り始めたのを見て、私は確信したのです、考えられるネガティブな材料、全てを織り込んだということを。熟慮の末決断しました、今が買い場だと。

昨年10月5日に相場見通しを弱気にして以来、私は一貫して相場が下落する見立てを立てていました。そしてそれは現実のものとなり、インフレリスクと戦争リスクをマーケットは織り込んでいきました。先週パウエル議長発言ではFOMC前にも関わらずその利上げ幅を明言、さらに以降0.5%の利上げも排除しないとの発言、しかしマーケットは織り込み済みで下落しませんでした。

それは、マーケットがこれからの利上げを覚悟したと言っても過言ではないでしょう。となるとあとはウクライナ戦争、此方もマーケットは悪材料は粗方織り込んだと考えたのです。そして先述のユーロドルとDAXの水準からの戻り始め、私の今までの考えを否定したのです。マーケットは悪材料の全てを織り込んだ、つまり今が絶好の買い場だと。

相場の判断をするには、一番注目されている指標を見るべきです。つまり今回は戦争の中心地の欧州の通貨と株式です。それがユーロドルとDAXでした。二つとも7日が今のところのボトムです。それを確認した後他の資産もフラフラとしていながら戻り始めています。更に支援材料はドル円でした。3月7日からドル円はジワリジワリと上昇していて少なくともリスクオフを示している状況ではなかったのです。

2020年2月24日のコロナショック前に相場見通しを弱気にした時のインジケーターは長期金利でした。そして同3月24日強気に変更した時のインジケーターは金と豪ドル米ドルとポンドルでした。その時々でインジケーターは変わるのです。そしてそれを見つける作業が相場の転換点を探すコツと言っても過言ではないでしょう。勿論ファンダメンタルも重要です。ファンダメンタルとインジケーターを合わせて総合的に相場を判断するのです。

その相場見通しをポートフォリオに反映させるのがポートフォリオマネジメントです。それは分散投資が基本です。つまりいくら強気でも100%株式にすることはありません。60%が精々でしょう。そして弱気でも30%以下にしないことも重要です。絶対はないのです、その条件の中で自分のバイアスをポートフォリオに乗せるのが資産運用と言えるでしょう。

そして最も重要なこと、それは昨日の自分を否定することです。昨日買いだと思っても明確な理由があれば直ぐ売りに直すこと。それは日々相場を見続ける事と同意です。マーケットの声を聴き、謙虚にバイアスをかけずに、相場と対峙するのです。その為には日々のニュースのチェック、そして指標のチェック、怠らない事が重要です。相場は裏切りません、貴方が真摯に向かっているならば。

今週もお疲れさまでした。今週は昔からの友人とランチに行ったり少し出歩きました。美味しい食事をとれる日常はとても大事だと感じています。ウクライナ戦争が一刻も早く終結する事を祈っています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。