2022年3月1週振り返り(コンフィデンス)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.30%安と4週続落し、S&P500が1.27%安と反落。ナスダック総合は2.78%安の大幅反落となりました。

今週は相場見通しを2回変更しました。まず3月2日、1月13日に組み入れた石油・商社セクターを外したのです。ウクライナ情勢により原油を含むコモディティが急騰、石油・商社セクターにとって悪いことではないのですが、そのボラティリティが高くなりすぎてヘッジとして機能しなくなりました。確かにマーケット全体との相関係数は低いのですが、一旦利確の判断をしました。

翌3月3日、私は迷っていました。石油・商社セクターを外したことによりポートフォリオ全体に対してのリスクポジション、つまりエクイティのエクスポージャーが低くなっていることを気にしたのです。エクイティのエクスポージャーはMSCIコクサイ20%と大手不動産株5%で25%、それはポートフォリオがかなりの下バイアスになっていることを指します。

その日パウエル議長発言がありました。パウエル議長は次回FOMCで25bpsの利上げを明言、以降50bpsの利上げの可能性も示唆したのです。それは正に異例の発言でした。通常FOMC前にその利上げ幅を明言することはないからです。その後のマーケットの反応はポジティブでした。マーケットがFRBの今後の行動を信任したと言っても良いでしょう。つまりFRBが今後利上げによりインフレを抑える可能性が高まったのです。

コンフィデンス、そこにはFRBの自信がありました。何としてでもインフレを抑えるという。私は将来業績相場が来るかスタグフレーションに陥るのか、五分五分になったと感じました。今まではあまりにFRBのインフレ対応が後手に回っており、スタグフレーションリスクの方が高かったのですがFRBが覚悟したのです、インフレを何としてでも抑えると。

その覚悟を感じ私はポートフォリオを微修正、10%ナスダックを組み入れエクイティのエクスポージャーを35%としたのです。何故ナスダックかと言うと、もし業績相場入りするならば米国のテクノロジーが一番強くなる可能性が高いからです。そしてポートフォリオはMSCIコクサイ20%、ナスダック10%、大手不動産株5%、日本債券40%、現金25%となりました。

エクイティのエクスポージャーが35%はまだ弱気です。ただ私はFOMCが無事通過した場合中立まで上げる可能性を考えています。ここ数か月弱気にして株価が下落しているのに慣れてしまっていて、損したくないという感情が先に立つ事も分かります。しかし本来相場は長期では上昇していくものです。つまりS&P500の平均リターンは7%程度、過度に下バイアスが過ぎると上についていけない可能性が高いのです。

上も下もあり得る状況、それが中立です。マーケットがある程度下落した為、その状況が近くなってきたと感じているのです。勿論ウクライナ情勢の不確実性もあります。しかしマーケットにとっては戦争は雑音なのです。本当に見なければならないものは将来のインフレ率です。半年後FRBの利上げによりCPIが5%に下がっていたら業績相場入りです。私はその可能性が五分五分にまで高まったと感じているのです。

今週もお疲れさまでした。今週はちょこちょこと飲みに行ったりしました。感染は勿論したくないのですが、多少の外出はリフレッシュになるのでしていきたいです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。