2022年11月3週振り返り(休息の日々)


おはようございます!週間ではダウ平均が2.17ドル安(-0.01%)、S&P500が0.69%安、ナスダック総合が1.57%安とそろって反落も、月初来ではダウ平均が1012.74ドル高(+3.09%)、S&P500が2.41%高、ナスダック総合が1.44%高とそろって2カ月続伸ペースとなりました。

今週は特に目立った材料もなく相場も凪で終わっています。来週も同じく目立つ材料もなく、相場は時間調整となる可能性が高いです。来月初にはまた11月雇用統計があります。今月と同様に悪化が確認されれば相場は堅調となるでしょう。そもそも何故雇用の悪化が株式相場を後押しするかと言うと、雇用が悪化すれば消費が悪化するからです。そうなれば消費者物価指数、つまりCPIは低下するのです。

ここ数か月FRBは前例のないペースでFF金利を引き上げています。FF金利が3.00%を越した後、急速に経済指標が悪化し始めました。それが利上げの効果です。中立金利、つまり緩和でも引き締めでもない金利は3.00%以下だと言う事が分かったのです。FRBは今月更に75bpsの利上げをしてFF金利を3.75%としました。このことにより更に金融引き締め効果が表れてくると推測されます。

ソフトデータは悪化を示しています。ツイッターを始め、メタ、アマゾン、ロクなどのグロース銘柄に至るまで人員削減を発表しています。此れは少なくとも雇用には悪影響です。この辺が来月の雇用統計にどう出るか注目しています。そして来月中旬には11月CPI、更に12月FOMCもあります。次回FOMCはデータ次第ですが利上げ幅の鈍化を予想しています。利上げ幅は75bpsから50bpsへと変わるでしょう。

ターミナルレートもブラード総裁が最低5.00%、更に7.00%まで視野に入れていると発言していますが、私はそこまでのターミナルレートは必要ないと考えています。それはCPIの低下が始まったからです。前述の中立金利以上の金利は急速に消費を冷え込ませています。住宅価格も反映は遅いですが、足元のデータはかなり悪化しています。となればターミナルレートは高くても5.00%程度になると言うのが私の考えです。

私は10月の安値で株価は底を打った可能性が高いと考えています。そこから私は徐々に株式のウェイトを上げて、今は60%と強気を維持しています。勿論不確実性の元、見通しを変える可能性もありますが、少なくとも今は強気が心地よいです。先の事は分かりません、相場の判断とは今ある所与の材料から判断するべきなのです。そして新しい材料が加わった時見通しを変えていきます。

此処が非常に難しいのです。人は未来を妄想します。其れは相場に向き合う態度としては無意味です。先の事など分からないのです。コロナショックが起こる事を誰が事前に予想できたでしょうか、スタグフレーションが起こる事を誰が事前に予想できたでしょうか。起こってからでも遅くないのです、判断をするのは。つまり相場を判断するためには、ただただファクトを集めていけば良いのです。

今週もお疲れ様でした。先週末はATS bandの合わせがありました。とても楽しかったのですがバンマスとして仕事を抱えすぎてキャパオーバーになってしまいました。非常に反省しています。次回以降メンバーに仕事を振りたいと思います。良い勉強になりました。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。