2022年10月3週振り返り(見通しの変更と今後の見通し)


おはようございます!週間では、ダウ平均が338.04ドル高(+1.15%)と2週続伸となったが、S&P500が1.55%安、ナスダック総合が3.11%安と反落しました。

注目の9月CPIは前年同月比8.2%と予想8.1%を上回るも前回8.3%を下回りました。コアCPIは前年同月比6.6%と予想6.5%前回6.3%を上回りました。ネガティブな数値を受けマーケットは一時急落も値を戻し大幅高で引けています。私はそれを見て相場見通しを変更したのです。それまでのポートフォリオはエクイティのエクスポージャーは20%と極端に低い水準でした。それは緊急措置と言っても過言ではないでしょう。

しかし、インフレ率の悪化ではもうマーケットは下がりにくい事が分かり、エクイティのエクスポージャーを30%と10%買い増す事を決意したのです。エクイティのエクスポージャーが30%の水準は弱気です。つまり通常の弱気に戻したと表現できます。本当はもう少し下で買い増したかったのですが、CPIの発表後の株価の反応が強かった為、ピボットしました。そもそも私はここ1年で株式を強気、つまりエクイティのエクスポージャーを60%まで上げる予定です。

私は多分ここ5年で考えればここ1年は買い場だと考えています。しかし今回のスタグフレーションはコロナショックのような派手な相場ではありません。ですから時間をかけてゆっくりと買い増す方法を取ろうと考えたのです。つまり底を当てる事を狙わず、粛々と買い増していく方が安全だと言う事です。また不都合な真実があります。S&P500は3600ポイントです、そして高値は4800ポイント。高値まで1200ポイントあります。S&P500の年次期待リターンを7%とすれば高値をまた更新するのに5年かかります。

つまり期待し過ぎなのです、今はボラティリティが高く高値まで近いと感じるかもしれませんが、本当の上昇相場はヒタヒタとしたものです。つまり上昇相場に移行するにはボラティリティの低下が必要なのです。そして繰り返しますが、すぐに高値には戻りません、5年程度掛かると考えています。そう考えればいかに弱気相場の立ち回りが重要かが分かってきます。今年の我々のパフォーマンスは9月末時点で3.9%、指数がこれだけマイナスにもかかわらず今の所プラスでいます。

これはロングオンリーのファンドとしては奇跡的だと言えます。下落相場をプラスで凌いだのです。そして後はこの下落相場の終わりを見ながらエクイティのエクスポージャーを高めていけば良いだけなのです。これがアクティブバランスファンドの醍醐味と言ってよいでしょう。資産のボラティリティを下げつつアクティブなリターンを得る、それはシャープレシオを最大化させると言い換えられます。そして今後の予定ですが、S&P500が3200ポイントまで下がることがあれば10%買い増します。

しかしその可能性は低くなってきたと思います。勿論テールリスクはあります。その為に日本債券を多めに持っています。しかし現状ではS&P500の3200ポイントはかなり遠いように感じられます。ですからそこまで下がらなかった場合は年末か年始辺りに10%買い増す予定です。そして来年中に10%ずつ合計20%買い増しをして、エクイティのエクスポージャーを60%まで高めたいと考えています。ただしそれは今の所の予定で、状況により変わってくると思います。それでも不確実性の元、最大限の努力をして行きたいと考えています。

今週もお疲れさまでした。歌のレッスンに加え、来週から絵画教室に通おうと考えています。またもう一つバンドにも参加することになりました。楽しいことばかりで少し戸惑っています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。