2021年9月2週振り返り(誰かのクラクション)


おはようございます!週間ではダウ平均が2.15%安と2週続落し、S&P500が1.69%安、ナスダック総合が1.61%安とともに3週ぶりに反落しました。

GAFAMだけが買われる、そんな状況が続いています。値上がり銘柄数より値下がり銘柄数の方が多いのにGAFAMが上昇しナスダックを押し上げているのです。それは市場の歪みと言っても過言ではないでしょう。その歪みはいずれマーケットを下落に誘う可能性があると考えています。しかしそれは何時起こるかは分かりません。

下落のきっかけはテーパリングなのかもしれません。マーケットはテーパリングをしっかり織り込んでいません。先週末の雇用統計の悪い結果により引き延ばしの可能性を見ています。今週下落したとはいえ、株式市場はまだ遊べると考えています。9月FOMCでテーパリング開始の示唆は無いとは思いますが、9月の雇用統計には警戒が必要です。

私は9月が株式のパフォーマンスが悪い時期とは知っていますが、アノマリーは信じない方です。しかし目の前にある事実を並べると手放しに株を買いだとは言えない状況にあるような気がします。相場見通しは強気を維持もややディフェンシブのポートフォリオを推奨しています。具体的にはMSCIコクサイ50%日本債券30%現金20%です。

残りの現金を下落に備え、若しくは相場に安心感が出てから追加する予定です。注意すべきことは、今は金融相場の途中、そしてFRBがFF金利を上げ始める2022年末か2023年から始まる業績相場に備え、過度にポートフォリオをディフェンシブにし過ぎないことです。本当に警戒しなければいけない時期は2025年辺りだと推測しています。

それはFRBがFF金利を上げ切ったときです。FF金利を上げ切ったという事はこれ以上景気とインフレにブレーキを掛ける必要がないという事と同意です。それはこれから景気が鈍化するという事と言えます。その時がまずポートフォリオをディフェンシブにする時です。つまり中立です。そして金利を引き下げたら更にディフェンシブにします。それが弱気にするときです。

話は変わって中国、私はレギュレーションリスクと経済指標の鈍化からネガティブに見ていました。しかし少なくとも売りの判断を中立にしたいと考えています。その理由は人民元が対ドルで3か月ぶりの高値に達した事。そして預金準備率の引き下げ観測のように共産党が景気を下支えしそうな事、そして上海総合指数が2015年8月以来の高値に向かっている事です。

確かにゲーム等に対するレギュレーションリスクは大きいです。PMIの下がり方もかなりきついです。しかし、国営企業の株価は好調です。となると一旦外した新興国も投資対象になる可能性があると考えています。日経に関しても中国が悪くなくなるならば投資対象に加えても良いと考えています。マーケットが下落した時に買うのは新興国、日経かもしれません。

今週もお疲れ様でした。今週はワクチン2回目でした。副作用からメンタルに影響が出て最悪の状態です。サロンの仕事があるだけが救いです。仕事だけが私の生きがいなので。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。