2021年4月5週振り返り(ピーク感)


おはようございます!週間では、ダウ平均が0.50%安、ナスダック総合が0.39%安とともに2週続落し、S&P500は0.02%高とほぼ横ばいで終了しました。4月月間ではS&P500が5.24%高、ダウ平均が2.71%高と3カ月続伸し、ナスダック総合は5.40%高と6カ月続伸しています。

今週はFOMCがありました。パウエル議長発言ではテーパリングは時期尚早とし、大規模緩和の継続を約束しました。米国では決算発表シーズン、注目のGAFAMの決算はすべてコンセンサスを上回る好決算。またバイデン大統領は『米国の家族のための計画』の名の元追加経済対策を提示しました。

指標に移ります。米国1-3期GDPは前期比年率6.4%と予想6.1%前回4.3%を上回りました。PCEコアデフレーターは1.8%と予想1.8%と一致、前回1.4%を上回りました。ここまで米国ファンダメンタルは最高の状態になっていると判断できます。一方他国に関してはまちまち、中国製造業PMIは51.1と予想51.7前回51.9を下回りました。

ドイツ1-3期GDPは前期比-1.7%と予想-1.5%前回0.5%を下回りました。欧州1-3期GDPは前期比-0.6%と予想-0.8%前回-0.7%を上回りました。いずれもマイナス成長を確認しています。欧州消費者物価指数は1.6%と予想1.6%と一致し前回1.3%を上回りました。重要な経済指標が出そろいましたのでここから解釈していきます。

最高と言える米国、今の所隙がありません。しかし、今がピークと言えるでしょう。懸念材料は、まずバイデン政権の増税政策、これを織り込んでいません。そして景気が良くなれば良くなるほど、テーパリングの議論の再燃が起こります。実際金曜日ダラス連銀総裁がテーパリングの議論の開始を『適切』と発言しています。

また最高の決算を出したGAFAMですが、前期比のハードルが来期より高くなります。丁度今回の決算はコロナショックを受けた時をハードルとしていました。だからGAFAMのような大型ハイテク株でさえ前年比売り上げ40%増のようなバケモノのような決算をだしています。しかし7-9期はハードルが上がります。

特にZOOMのような巣篭り需要で注目された銘柄に関しては、前年同期比でかなりハードルが高くなります。詰まる所成長率の鈍化は避けられないでしょう。景気は回復します。しかしその成長率が低下するという事は確かだと思います。つまり、株価は頭が重くなると考えています。特に前述のバイデン政権の増税案は未だマーケットに織り込まれていません。

年次のS&P500のパフォーマンスは10.98%です。4ヵ月で10%以上のパフォーマンスを出している状況は続きません。今後は決算の成長率の鈍化、バイデン政権の増税案の織り込み、テーパリングの織り込みにより、一時的にマーケットが崩れる可能性があると考えています。注意点ですが、勿論長期的に上昇することを忘れないという事です。

今は昨年3月23日に始まった金融相場の道半ば、そしてFF金利が引き上げれられたのち始まる業績相場が待っています。それが終わるまでは株式に強気を維持します。それは5年間続くと想定しています。それまで考えられる調整は、FF金利を上げるときです。その時マーケットは調整する可能性があります。しかしそこは絶好の買い場なのです。

それと同じように、今年、決算の成長率の鈍化、増税案やテーパリングの織り込み、によりマーケットが調整するとすれば、絶好の買い場になります。私は決して強気論者ではありませんが、今の所昨年3月24日に強気にして以来、今後5年間は強気を維持する見込みです。FRBが金利の引き上げを停止するまでは。繰り返します、それまで注意深くマーケットを見続けるのです。

今週もお疲れ様でした。今週はフレンチを鎌倉に食べに行きました。とても美味しかったです。あとはウチに引きこもっていました。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。