2021年4月2週振り返り(それぞれの役割)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.95%高、S&P500が2.71%高とともに3週続伸し、ナスダック総合は3.12%高と2週続伸。年初来ではダウ平均が10.44%高、S&P500が9.92%高、ナスダック総合が7.85%高となりました。

今週は先週の好調な指標を引き継ぎ、ISM非製造業景況指数も63.7と予想58.5前回55.3を大幅に上回る過去最高値を記録。米国を中心に景気回復のペースが加速している事を確認しました。またFOMC議事要旨では長い緩和の継続と長期金利の上昇の容認姿勢が示されています。つまり、先週との変化はあまりないという事が言えます。

そんな中米国株式市場は静かに高値を更新しています。S&P500は4128.80と史上最高値で週末を迎えました。ISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数、雇用統計、ドイツ製造業PMI、私が注視する経済指標は見たこともないような高い数値を示しています。米株が高値を更新しているのもその景況感の良さが後押ししていると言えるでしょう。

ただ、少し長い目でみてピーク感もあるように感じています。つまり指標が良すぎるのです。確かにワクチン接種も進み、更なる財政政策が話題になり、見通しは明るいです。指標の良さもそれを反映している訳ですが、これらの数値が更に良化するとも限りません。つまり指標のピークアウトを考えている訳です。

まず全体感としては、バリエーションと年初来のパフォーマンスの高さから米株は割高と判断しています。ただし急落というようなシナリオも考えていません。フラフラと上値が重い展開を想定しています。その中でも指標のピーク感からシクリカル株も一旦のピークを示す可能性があります。だたグロース株も長期金利の水準からアウトパフォームするとは考えていません。

つまりセクターでもバイアスを掛けづらい相場という事が分かります。そしてその相場に対応するには、マーケットリスクをある程度取って、銘柄リスク、セクターリスクは過度に取らない事だと考えています。つまり個別株を持つならまんべんなくセクター分散する事。また、MSCIコクサイのようなマーケットリスクを取るものを多めに保有する事です。

話題は変わります。今週WSJでイエレン財務長官が税制についての寄稿をしています。流石FRB議長を勤めた財務長官、私は彼女の寄稿に感銘を受けました。内容としては、国際的に低率税制の流れを変え、徴収した税金をインフラ投資などに向ける事が米国の発展に繋がるというものです。

整理された文面もさることながら、何というか、彼女は指導者として世界の進むべき道を真摯に考えているというように感じました。パウエル議長も以前WSJに寄稿していて、同じような印象を受けました。私は、この二人を心から尊敬しています。彼らは決して自身の収入のために働いていません。世界がより良い方向に向かうように仕事をしています。

私も彼らには全く到達できませんが、日本に少しずつ長期投資を広めるという目標があります。2018年5月にそれを始めて以来、3年しか経っていません。2019年サロンを初めてまだ2年と少しです。これからも出来る事を一歩一歩続けて行きたいと思います。日本人の金融リテラシーを少しでも向上できればと考えています。

今週もお疲れ様でした。今週は緊急事態宣言が明けている事もあり、多少外食をしています。もつ鍋やイタリアンを食べに行きました。やはり外食は美味しいですよね。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。