2021年4月1週振り返り(指標びんびん物語)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.24%高、S&P500が1.18%高、ナスダック総合は1.76%高と上昇しています。年初来ではダウ平均が8.30%高、S&P500が7.00%高、ナスダック総合が3.70%高となりました。

絶好調の経済指標、それに尽きる週でした。まず先週発表された3月ドイツ製造業PMIは66.6と予想60.8前回60.7を上回りました。今週発表された3月米国ISM製造業景況指数は64.7と予想61.3前回60.8を上回りました。また3月米国雇用統計、非農業部門雇用者数は91.6万人と予想64.7万人前回46.8万人を上回りました。

この3つの経済指標は、私が最も重要と考える経済指標です。まず雇用統計、FRBの命題は雇用の最大化と物価の安定です。文字通りFRBが雇用の回復の度合いを見るために重要視している指数という事が分かります。FF金利の今後の推移に関係してくるので私は雇用統計を最も重視しています。

次にISM製造業景況指数、米国産業に対する製造業の割合は低いですが、製造業のモメンタムは株価に非常に影響が高いので重視しています。最後にドイツ製造業PMI、これは中国の回復度合いを見る指数として活用しています。ドイツは輸出大国です、そして主要輸出先は中国という理由からです。

その私が最重要視する3つの指標が揃って改善しています。むしろ改善と言うより、見たこともない数値を示しています。ISM製造業景況指数に限っては37年ぶりの数値でした。短期的には株価もそれを踏まえて上昇基調、S&P500は4000ポイントを超え史上最高値を更新しています。

問題は長期投資です。私は3月19日と3月23日に合わせて日本株のウェイトをゼロまで引き下げました。そして売却分をキャッシュにするという判断をしました。日本株売却の判断自体は間違っていないと考えています。明らかに日本株のパフォーマンスはMSCIコクサイを下回っているからです。

そして推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ40%新興国10%日本債券30%現金20%という状態です。前提として今は強気、ニュートラル、弱気、と言う尺度では強気です。それは長い金融相場が始まったばかりだからです。強気の場合株式の割合は50~70%を取ります。つまり今は強気の中では最もキャッシュ比率が高いという事が言えます。

しかし指標が異常に強く、S&P500が最高値を更新している中、株式比率を60%まで上げるべきか迷う所なのです。結論としてはウェイトは上げません。理由は二つあります。まずバリエーションが高い事。S&P500のPERは22倍です。平均値は16倍程度です。要するにかなり株価は先を織り込んているということが分かります。

次にS&P500の年間パフォーマンスが7%に達しているという事が挙げられます。私のS&P500の想定年間パフォーマンスは5%でした。つまり去年に比べて劣後すると考えています。それがすでに今年の想定パフォーマンスを優に上回っているのです。これも私がアクセルを踏み切れない理由となっています。

躊躇するなら、アクセルを踏まなければ良いのです。強気は維持し、ポートフォリオの50%は株式です。つまり最低限は上昇についていけるという事が言えます。私は下手に高値掴みするよりはこの状態が心地良いと感じています。また下がるか明確に上昇トレンドが確認出来たら60%にすればよいと考えています。

今週もお疲れ様でした。今週は月初という事もありサロンの募集をかけたんですが、遂に60枠埋まり70枠に増枠しました。これも皆様のおかげです。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。