おはようございます!週間ではダウ平均が561.95ドル安(-1.78%)と4週ぶりに反落し、S&P500は2.45%安と2週続落。ナスダック総合は4.92%安と大幅続落となりました。ただ、2月月間ではダウ平均が3.17%高、S&P500が2.61%高となり、ナスダック総合も0.93%上昇しています。
調整への予感、長期金利のいざない、先週私は言及しました。そしてそれは現実のものとなってしまいました。週初から長期金利はひたひたと上昇し、木曜日に急騰、1.6%台まで上昇しました。金曜日は少し落ち着いて1.419%で引けています。それに伴い高PER銘柄が多いハイテク株中心に株式は下落しています。
一時的な調整とはいえ、大きな下落をマーケットは体験したわけです。ではこの調整は続くのでしょうか。私は終わったと考えています。まず指標としてはVIXが一時30を上回った後27.95と下がって引けています。これはある程度金利上昇をマーケットが織り込んだとも言えます。
また長期金利自体も前述通り1.6%をピークに1.4%台まで下がってきています。マーケットは落ち着きを取り戻しているのです。また、金曜日引け間際は月末の売買で米国株は売られましたが、それは一時的なものと考えています。つまり買い場が訪れたと私は判断しているわけです。
特に長期では絶好の買い場だと考えています。今マーケットは悲観的ですが、悲観で買い楽観で売るのです。長期金利の上昇は確かに株式上昇の阻害要因ですが、それは景気回復を織り込んできたとも言えます。長い金融相場は始まったばかりなのです。
基本的に景気は、FF金利がゼロの時は金融相場、FRBがFF金利を上げながら株価上昇しているときは業績相場と言います。それは7対3位の期間割合で起こります。今はまだ金融相場が昨年3月23日のボトムから始まったばかりなのです。私は今回の景気回復が7年程度は続くと考えています。
相場に悲観的になる必要はありません。そうなれば、下がった今は、繰り返します、長期では絶好の買い場です。マクロ指標に移ります。金曜日発表されたPCEコアデフレーターは前年同月比1.5%と予想の1.4%前回の1.4%を上回りました。これは何を示すかと言うと、インフレ上昇は心配ないという事です。
FRBは昨年ジャクソンホールで、期間平均インフレ率を新たな政策目標としました。それは何を示すかと言うと、雇用の最大化を最重要視するという事です。ジャクソンホール以前は、インフレ率が2%を超えようとするとFRBはFF金利を上げてきました。しかし、新しい制度では2.5%程度までインフレ率を許容します。
これは大きな大きなことなのです。米国ではコロナ前に比べ未だ1000万人の雇用が消失している、FRBはその雇用の回復を最大限にサポートするという事をコミットメントした訳です。だから早期の利上げはありません。幾らCMEFEDwatchで多少利上げの予想が出たとしても理論的に数年間はFRBは利上げしません。
ただし、長期金利は違います。FF金利はFRBが決めます。しかし長期金利はマーケットが決めるからです。だから今回のショックが起きました。確かにFRBは米国債を毎月800億ドル購入しています。だからと言って長期金利が上がらないとは限りません。またYCCなどの手段に出るとは思っていません。
つまりこの長期金利の上昇は景気回復が健全なペースで行われている査証なのです。つまり確かに長期金利の上昇はマーケットを冷やしました。しかし、それがずっと続くわけではありません。そして、マーケットは慣れるものです。それは長期金利の上昇も例外ではありません。
今週もお疲れ様でした。今週は少しセレブに品川のマリオットホテルのラウンジでお酒を飲みました。とても景色が良かったです。また友人の誕生日なのでイタリアンを予約しました。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。