2021年2月3週振り返り(調整への予感)


おはようございます!週間ではダウ平均が35.92ドル高(+0.11%)とわずかながら3週続伸した一方、S&P500が0.71%安、ナスダック総合が1.57%安とともに3週ぶりに反落しました。また日経平均は1.69%高で続伸しています。

何とか米株は耐えている印象はありますが、ムードは悪いです。それは長期金利、つまり米国10年国債利回りの上昇によるものです。長期金利は週を通して上昇し金曜日には1.348%まで上昇しています。それは昨年の2月26日以来の約1年ぶりの水準です。

要因は米追加経済対策や新型コロナウィルスのワクチン普及で、インフレや雇用回復が進むとの見方からですが、長期金利の上昇は株式に不利に働きます。特に高PER銘柄はその特性から非常に長期金利の上昇に弱いです。私はバブルが起こると考えていましたが、またその予想は外れたことになりました。

その位長期金利の上昇はマーケット全体のセンチメントを悪化させています。ではどうすれば良いかですが、長期投資ならそのままで構わないと思います。調整は来ると思いますが、あくまで健全な調整だと考えます。ただ短期トレードならショートもありかと思います。

マクロに移ります。ドイツ製造業PMIは60.6と予想56.5前回57.1を大幅に上回る好結果。中国の需要が非常に強い事が分かります。このことから新興国は引き続き強気を維持します。日本10-12月期GDPは年率換算12.7%と前回22.7%を下回るも予想10.1%を上回る好結果でした。

日本株は非常に良い環境です。PERも比較的安く、シクリカルの割合も高い。しかし、米株が調整したら日本株も影響はあるでしょう。日経平均は先週末30000円を上回り引けていますが、また割り込むこともあるかと思います。長期的には強気ですが、一旦は調整の可能性を考慮しています。

来週は23日、24日にパウエル議長の議会証言があります。インフレ上昇を受けたテーパリングを巡る言及に注目が集まりそうです。これまでの発言では今後数ヵ月の物価上昇が一時的で期間平均2%の目標達成や緩和策の出口戦略の協議開始には程遠いと述べています。また労働市場に関してはかなり悲観的です。

経済指標は何といっても26日のPCEコアデフレーターの発表に注目です。予想1.4%前回1.5%と2%には程遠いインフレ率の予想ですが、期待インフレが高まる中、指標発表後の特に長期金利の動きには気を付ける必要があると考えています。

今週もお疲れ様でした。今週は千葉に出向きフレンチを食べてきました。普段行かないところに行くと新鮮ですね。楽しみました。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。