2021年10月1週振り返り(リーブ ザ バレット)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.36%安、S&P500が2.21%安、ナスダック総合が3.20%安とそろって反落しました。

インフレ懸念の再来、エネルギー価格の高騰、サプライチェーンの目詰まり、米国債務上限問題、長期金利の上昇、懸念材料が襲い掛かり今週マーケットは下落しました。9月月間ではS&P500は4.76%安と昨年3月以来の下落率となっています。実感としては、やっと押し目が来たかと安心した所です。私は7月28日に株式比率を50%まで下げて以来、押し目を探っていました。

相場見通しが強気の場合60-40が基本です。それは株式60%債券40%というポートフォリオを指します。つまり相場見通しが強気の場合、株式比率50%は下バイアスであり、株式が上昇した場合10%分、付いていけないというリスクを負っていました。7月28日以降株価は高値を更新していました。しかし私は辛抱強く下落を待っていた訳です。

そして下落はやってきました。まず9月20日、中国恒大集団のデフォルト懸念によるリスクオフ、やっと押し目が来ました。私は相場見通しで株式比率を5%上げ、55%にする示唆をしました。そして9月FOMC後の9月23日更に株式比率を5%上げ60%にしたのです。これでやっと強気の中のニュートラルまで株式比率を上げられました。

その後10月1日に更に押し目がやってきました。此処で私はアクセルを踏んで株式比率を5%上げ、65%としました。悲観で買い楽観で売る、長期投資の基本です。債券30%は最低残しておくとして、株式の最大比率は70%です。つまりまだ現金が5%残っています。これが今回のタイトルの弾を残すという事です。

私は此処が安値だと考えています。しかしそうでなかった場合の為に余裕を残しておくのです。残り5%は使うかどうかは分かりません。しかし更に株式が下落した場合は使います。また次のマーケットのポイント11月のFOMCでテーパリングが開始された後に使うかもしれません。いずれにせよ、余裕を残しておくのが重要です。

次にセクター、いずれにせよ、景気回復により長期金利は上昇します。つまりGAFAMは別としても、ZOOMなどのハイパーグロースは頂けません。通常景気回復時はシクリカル株に妙味があります。その中でも金融株は金利上昇の恩恵を受けるセクターです。またマーケット全体が金利上昇によりギクシャクした場合のヘッジになります。

ただし金融株で固めるというよりは、地域、セクターに広く分散された指数、つまりMSCIコクサイの補完という意味になります。つまりMSCIコクサイに金融株を加えるというポートフォリオが良いと考えています。具体的には今の所MSCIコクサイ55%金融株10%で、残りは5%現金に30%日本債券です。日本債券は株式が急落すれば上昇するので全体のヘッジとして使います。

いずれにせよ、長期投資とはポートフォリオマネジメントであり、何を買うかよりどのくらい買うかが重要です。アセットアロケーションが投資の70%を占めているという訳です。まずはポートフォリオ全体のリスク許容度を考え、次にインデックスや個別株に落とし込んでいく、それがポートフォリオマネジメントなのです。それは私が提唱しているものではありません。歴史が証明しているのです。

今週もお疲れ様でした。今日はサロンメンバーと私の家で軽く飲んだ後、鰻を食べに行きます。美味しい所なのでとても楽しみです。個室なので安心ですしお酒も飲めるようになりました。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。