2021年9月3週振り返り(FOMCと新生銀行)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.07%安と小幅ながら3週続落。S&P500は0.57%安、ナスダック総合も0.47%安とともに2週続落しました。9月月初来では、ダウ平均が2.19%安、S&P500が1.98%安、ナスダック総合が1.41%安となりました。

9月になりやや軟調な相場となっています。それは迫りくるテーパリングに対してマーケットが構えているからだと言えるでしょう。8月小売売上高は0.7%と予想-0.8%前回-1.8%を上回る結果。指標が良かったのに株式市場はやや軟調な動きでした。つまり、テーパリングにマーケットはビクビクしているのです。つまりマーケットはテーパリングを織り込んでいないと言えます。

それに対するヒントは来週FOMCで出るのかもしれません。注目点は2点、テーパリングの示唆があるかどうか、ドットチャートがどのように描かれるか、です。詳しく説明していきます。結論から言うと、まずテーパリングの示唆、今の所あるかどうかは予想出来ていません。ただし来週のFOMCでテーパリング開始は無いと考えています。

来月初の9月の雇用統計次第で11月か12月からのテーパリング開始がコンセンサスです。ただ来週のFOMCでテーパリングに関して時期が示唆される可能性もあります。マーケットはそれを警戒しています。またドットチャートとは、FRBメンバー18人が利上げの想定時期をプロットしたものです。前回は2023年中に2回利上げが中央値でしたが、それが前倒しになるかどうか注目しています。

近くなればリークに近い記事も出るかもしれませんが、今の所は来週のFOMCに関してヒントが少なく私は予想出来ていません。ただマーケットは完全にテーパリングを織り込んでいない事は言えるでしょう。つまり、予想外のタカ派発言には注意するべきだと考えています。具体的にはテーパリング時期の明言や、ドットチャートの前倒しです。

話は変わり、SBIの新生銀行のTOBについて、私は買収防衛策を議決した新生銀行に嫌悪感を抱いています。SBIの第4のメガバンク構想、実現するかどうか別として私は社会にとって良い事だと考えています。その背景は無駄に地銀が多いという事があります。地銀は地域経済が衰退していることが背景で、J-REITや株式を運用しています。本来貸し出しという本業で利益を出さなければならないのにです。

またスルガ銀行のように過度に不動産融資に向かう場合もあります。有効な貸出先が無いのです。だから本業でない運用や不動産融資を行っているわけです。繰り返します、銀行本来の業務は融資です。融資先が無いような状況なら市場から撤退するか合併して効率化するべきです。だから私はSBIの第4のメガバンク構想を支持します。社会の無駄な部分を省き新たな付加価値が生まれるからです。

それに対して、保身とも呼べる行動、買収防衛策を新生銀行は発表しています。詳細は分かりませんが、新株予約権をSBI以外に付与するという内容でした。これは法的に通るのかどうか私は知りませんが、こういうアクションをする新生銀行に嫌悪感を感じているのです。つまり、上場するなら買収される覚悟がないといけないからです。しかも新生銀行は政府支援の元再上場している銀行です。それを盾に使うのは感心できません。

最後に来週の相場について。先ず先ほど述べたFOMCに加え、中国恒大の債務不履行問題が重しになってきます。20日の利払いが払われない事による混乱がどの程度になるか警戒しています。中国政府がどの程度関与するのかが注目されていて、誰もそれは予想できません。習近平国家主席がトップという体制の元、モラルハザードという印象を防ぎつつ資本市場の混乱も防がなければならないという難しい舵取りを迫られています。

今週もお疲れ様でした。ワクチンを打ち1週間以上たったので、今日は湯豆腐を食べに行く予定です。鬱気味なので気晴らしに外に出ようと思います。また来週のFOMC個人的にはドキドキしています。今週もお疲れ様でした。来週も宜しくお願いします。