2021年7月1週振り返り(適温相場)


おはようございます!週間ではナスダック総合が1.94%高、S&P500が1.67%高、ダウ平均が1.02%高となり、3指数がそろって2週続伸。年初来では、S&P500が15.87%高、ダウ平均が13.66%高、ナスダック総合が13.59%高となりました。

注目の6月雇用統計は強弱まちまち、非農業部門雇用者数は前月比85.0万人と予想70.0万人前回58.3万人を上回り昨年8月来で最大となったものも、失業率は5.9%と予想5.7%前回5.8%を上回りました。FRBの早期金融引き締め観測が後退し、長期金利は低下しています。

私は6月27日相場見通しを強気のまま、1段階更に強気にしています。推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ50%新興国10%J-REIT10%日本債券30%とし、現金10%をMSCIコクサイに振り分けました。その後今週S&P500は7日連続で史上最高値を更新、マーケットは上向きになっています。

私が最近1段階強気にした理由は、マーケットの不安材料が払拭されたと考えたからです。ここ2ヵ月の一番の懸念材料はインフレ懸念でした。そのインフレ懸念がFOMC通過後に払拭されたと考えたのです。FOMC後、長期金利の低下が起こりました。長期金利は実質金利と期待インフレ率の合計です。

その期待インフレ率が低下したことにより、長期金利が低下したのです。FOMCはサプライズでした。想定以上にタカ派姿勢だったのです。具体的に言うと、2023年以降だった利上げ開始時期が、2023年中に2回利上げをするという事を示唆しました。またテーパリングも時期尚早から議論を開始するとされています。

そのタカ派姿勢が、将来の期待インフレ率を下げ、長期金利を低下させたと解釈しています。つまり今年これから発表されるインフレ率(PCEコアデフレーター)が3%台でも、マーケットは将来のインフレ抑制を信任しているので、インフレ懸念としてマーケットを下落させないのです。

そうなると今年中、インフレ懸念はマーケットの懸念材料ではなくなったと考えてよい訳です。そうなれば、株は買い、安心して買えます。実際ISM製造業景況指数が60.7と予想61.0前回61.2を下回っても株は買われ、雇用統計が前述の通りまちまちでも株は買われています。

マーケットは経済統計が良ければ素直に買い、悪くても緩和継続期待から買い、と都合の良い判断をするわけです。これが適温相場と呼ばれる状態です。この状態が暫く続くと私は判断したので相場見通しを1段階強気にしたという事です。確かに2ヵ月前から指数は上昇しています。

しかしインフレ懸念でマーケットはどちらに行くか分かりませんでした。不安材料が払拭された時点で、高値でも買いに行く、それが相場見通しなのです。高いから売る、安いから買う、ではないのです。これから上がるか下がるかで判断するのが相場見通しです。

今週もお疲れ様でした。今週も1回イタリアンに行きました。今日寿司を食べに行く予定です。まだワクチンを打っていないので警戒は怠りませんが少し楽しみたいと思います。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。