2021年4月3週振り返り(オーバービュー)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.18%高、S&P500が1.37%高とともに4週続伸し、ナスダック総合が1.09%高と3週続伸。年初来ではダウ平均が11.74%高、S&P500が11.43%高、ナスダック総合が9.03%高となりました。

今週も米国指標は非常に良い数値を示しました。3月小売売上高は前月比9.8%と予想5.9%前回-2.7%を大幅に上回り、3月住宅着工件数(年率換算件数)は173.9万件と予想161.1万件前回145.7万件を上回っています。S&P500は4185.47と史上最高値を更新して週末を迎えています。

欧州も回復の兆しを感じさせられます。2月小売売上高は前月比3.0%と予想1.7%前回-5.2%を上回りました。ドイツDAXも15459.75と史上最高値を更新して週末を迎えました。ロンドンFTSE100も昨年2月以来1年2ヵ月ぶり高値を更新しています。

中国1-3期GDP前年同期比は18.3%と予想19.0%を下回るも前回6.5%を上回る好結果でした。ただ中国は最近バブル抑制に動き、いち早く金融正常化に向かっています。株価は頭が重い展開です。日本は不調、2月機械受注は-8.5%と予想2.8%前回-4.5%を下回りました。日経も30000円になかなか届かずという展開です。

米国株価が高値を更新している理由は長期金利が落ち着いてきたと言う事もあります。一時1.7%台だった米国10年国債利回りは1.587%まで低下、グロース株がリバウンドしています。VIXも16.25とすっかり20以下が定着し、コロナショックが終わった事を示しています。

少し長い話をします。2020年3月23日をボトムに新しい相場が始まりました。FRBは2023年末まで利上げを行わないとアナウンスをしています。つまり金融相場はそれまで続くということが分かります。相場はフラフラとしながら上昇し続けるでしょう。そしてFRBは利上げを開始します。

利上げを開始したら株価は一旦押すかもしれません。しかし、今度は業績相場が始まります。FRBが利上げをするという事は景気が良くブレーキを掛けるという事です。つまり利上げをしている間は景気は好調が続くのです。注意するポイントは利上げの停止です。それは多分5年後位に起こるでしょう。

その時に相場見通しを強気から中立にする時だと考えています。もうブレーキを踏む必要が無くなるという事は、これから景気が悪化すると同意だからです。そして利下げを開始する時、相場見通しを中立から弱気に変えます。利下げをしなければならないという事は景気が悪化していると同意だからです。

新興国への投資は利上げ開始前までだと考えています。利上げによってドル高方向へ進む可能性が高く、新興国は自国通貨安に弱いからです。日経への投資は今は考えていませんが、MSCIコクサイを上回りそうなタイミングが来るならば考慮したいです。ただまだ今はそのようなタイミングではないです。

グロース株とバリュー株、どちらがアウトパフォームするかは長期的に考えればグロース株だと思います。ただ長い目で見ればこれから金利は上昇する局面です。つまりハイパーグロース株だけはアンダーパフォームすると考えています。つまりPERが過度に高い銘柄に投資する意義は薄れています。

今回は思いつくままにオーバービューを書いてみました。一つだけ言えることは、慌てない事、急落など来ない事、淡々と長期投資をすることです。その為には日々ニュースと指標をチェックし、今を拾う事です。ファクトを集めるとも言います。知識を積み上げる事です。

今週もお疲れ様でした。今週は焼肉を食べに行きました。焼肉にワインは合いますね。一人で一本開けてしまいへべれけになってしまいました。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。