2021年10月3週振り返り(アクティブバランスファンド)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.58%高、S&P500が1.82%高、ナスダック総合が2.18%高とそろって2週続伸し、月初からの上昇率はダウ平均が4.29%高、S&P500が3.80%高、ナスダック総合が3.11%高となりました。

2019年2月にサロン開始して以来、メンバーはアクティブバランス型の運用をしています。今回はそのパフォーマンスについて解説したいと思います。まず、アクティブバランスファンドとは株式、債券、オルタナティブを組み合わせてマクロの状況によりその割合を変化させて運用するスタイルのファンドのことを言います。株式100%のファンドよりリスクは小さいですがリターンも小さいのが特徴です。

メリットとしては、マーケットの状況に柔軟に対応出来る事、デメリットは相場を外すとパフォーマンスが出せない事と言えます。年次期待リターンはS&P500が7%とすると、60-40(株式:債券)が基本として4%取れたら十分と考えられます。超長期的なリターンは株式にはかないませんが、リスク当たりのリターン、つまりシャープレシオはやり方によっては非常に高いと言えます。

此処に投資対象別構成比率表とファンドパフォーマンスのグラフを添付します。

株式、債券、オルタナティブ、現金の比率を流動的に変化させていることが分かります。緑のラインがファンドのパフォーマンスで2019年2月から2021年9月まで30%超のリターンを得ていることが分かります。一般的なバランスアクティブファンドのリターンが3年で12%程度なので、サロンのファンドは非常に優秀な部類に入ることが分かります。

次にS&P500とファンドのパフォーマンスのチャートを添付します。

まず2020年2月コロナショックが起こる前に株式比率を下げていたため、コロナショックが起きても3月のファンド設定来のパフォーマンスはマイナス0.9%に留まりました。これはリスクを最小限に抑えられたという事が言えます。また3月のボトムから一気に株式比率を上げた事により、コロナショック後の上昇相場も十分ついていけました。

2020年5月以降も、ナスダック、新興国、日経平均、などS&P500よりリスクが高い資産を取り入れた事により十分なリターンを得られています。2021年5月以降はS&P500に劣後していますが、株式比率を下げていた事、新興国を外すのが遅れた事、が原因と考えられます。オルタナティブ部分はJ-REIT、金、商品、と状況により対応していますが目的は資産全体に対してのヘッジです。

このような運用のパフォーマンスの差はマクロの見通しによるものが大きいですが、これから株式が下落すると考えても、100%株式を売ることはしません。例え見通しが外れた場合でも対応できるようにするのが基本です。そしてパフォーマンスを出すには、ニュースや指標を淡々と毎日チェックして、変化があったときに対応できるようにすることが重要です。

今週もお疲れ様でした。今週はメンバーが泊まりに来てくれて楽しい日を過ごせました。またメンバーのピザ屋にも行きました。年末のオフ会はそこでやりたいと思っています。今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください。