2021年1月5週振り返り(格差の怒り)


おはようございます!週間では、ダウ平均が3.27%安、S&P500が3.31%安、ナスダック総合が3.49%安とそろって大幅反落。1月月間ではナスダック総合が1.42%高と3カ月続伸となりましたが、ダウ平均が2.04%安、S&P500が1.11%安とともに3カ月ぶりの反落となりました。

ゲームストップ、名もないビデオゲーム会社、それが一躍有名になった週、それが今週でした。個人投資家がSNSを使って、集団で買い上げる、そしてバリエーションに基づいたヘッジファンドのショートスクイズを誘う、今まで見たこともない荒れた相場。一体何が起こっているのか。

古い元トレーダーの私は、ただその騒乱を見守るだけの無力な存在でした。その背景や詳細は各誌が報道しているので割愛しますが、私が第一に感じたことは、格差社会への憤りだと思います。富める者が富む事に恨みともいえる感情が爆発したのだと。お金持ちはそのお金を投資するだけでお金を得ることができます。

しかし、持たざる者はその少しの手銭だけが頼り。その少しの手銭を使いゲームストップに全力投球する。そして富める者の象徴のヘッジファンドを倒す。彼らは革命を起こしたのです。いずれゲームストップは紙切れになります、たぶん。しかし今は違うのです。それは彼らの情熱の証。

SECも発言はしていますが、いったいどうやって取り締まっていいのか困惑していると思います。確かに作為的相場形成にあたる、集団で買い上げているのだから。しかし一体誰を捕まえればよいのか、これだけの群衆からどう捜査対象を抽出するのか、捉え切れないと考えています。それは群衆心理そのものと言えるでしょう。

またFRBもその緩和政策を辞める訳にはいきません。1000万人もの雇用が失われたまま、緩和政策を辞める訳にはいかないのです。そうすると実質金利がマイナスのままでお金が溢れ返ります。それが今回のゲームストップ騒動の原因とも言えるでしょう。しかし繰り返します、FRBは緩和政策を辞めることはできません。

決着が見えないのです。個人投資家はゲームストップを買い上げ、また違う対象を買い上げるでしょう。株が飽きたら、今度は違う資産に。その査証に、銀、ビットコインなどのリスク資産も買い上げられた兆候がありました。行きつく先は何処なのか、私も分かりかねています。

相場全体に移ります。私は過度のリスクテイクが相場を調整に向かわせると判断していました。そしてその通りになりました。ゲームストップ以外にもSPACやテスラのバリエーションを見れば、リスク許容度が上がっている状況だということが分かっていたからです。

個別ではテスラが決算を落としたことも注目に値します。ピカピカの銘柄、グリーンエネルギー関連、そしてPER1600倍、高いバリエーションを肯定するには好決算が必要です。それが剥がれたことはとても大きいことだと思います。一旦はその調整局面が起こるでしょう。

そして相場全体も急には戻らないと考えています。まだゲームストップ騒動が収まっていません。そして剥がれたテスラのバリエーション、そして良くわからない銘柄が上場する仕組みのSPAC、懸念材料が今はフォーカスされる時期だと思います。

今週もお疲れ様でした。今週も変わらず自宅警備員を担当していました。異常なし!来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。