2020年7月2週振り返り(見誤った3つの理由)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.96%高、S&P500が1.76%高、ナスダック総合が4.01%高とそろって2週続伸し、年初来ではダウ平均が8.63%安、S&P500が1.42%安と下落率が縮小し、ナスダック総合は18.33%高となりました。

完全に見誤りました。私は先週下目線でした。しかし結果は週間で上昇。特にナスダックは史上最高値を更新し続けています。こういう場合何が間違ったのか要因を分析する必要があります。私の下目線の理由は米国でのコロナ拡大によるものでした。それは次のロジックによるものです。

米国では1日のコロナウィルス感染者数が6万人を超えました。この事により再ロックダウン懸念が広がり、指標の悪化が起こり経済再生が遅れるシナリオを私は想定していました。しかしそのシナリオは否定されました。まず治療薬とワクチンのニュースが金曜日流れました。

ギリアドのレムデシビルが非常に有効な結果を出しているとの報道と、ファイザーとビオンテックの共同開発しているワクチンが年内にも承認されるとの報道です。これは非常に大きいです。幾ら足元で感染拡大が起こっていても、治療薬とワクチンがセットで有効性を示せばコロナウィルスはもう敵ではありません。

次に中国です。中国株の上昇が先週は目立ちました。私も少し気になっていたのですが、その影響をあまり考慮していませんでした。しかし中国は今だ世界のサプライチェーンの中心です。そして中国はコロナウィルスからいち早く回復した国です。

何が言いたいかというと少なくとも生産面では世界経済は回復してきているという事だと思います。その査証に原油が下がりません。原油価格は中国の需要に帰するところが大きいです。他銅などの素材価格も同じく下がらないことから、生産面では回復しているという事が言えます。

3つ目は市場が正常化してきているという事です。日本株自体はレンジを抜け切れていませんが、日本株個別銘柄を見る限り、良い銘柄が買われ、悪い銘柄が売られ始めました。同セクター内でのスプレッドが広がっています。コロナショック後銘柄間スプレッドはぐちゃぐちゃになりました。

しかし決算前に素直にバリエーションの訂正が起こっている事が伺えます。これは何を意味しているかというと、ロングショートファンドなどの資金が市場に戻ってきているという事です。それはバリエーションが効く正常な市場になってきたとも言えます。

3月24日長期相場見通しを強気にして以来、長期見通しは強気のままです。しかし短期的に少し押しが来るとのシナリオは一旦は否定されました。ワクチンと治療薬、中国の躍進、マーケットの正常化、という3つの理由で私はマーケットを見誤ったと考えています。

では、これからどうなると思うかですが、長期的には数年強気相場が続くと考えてはいます。ただ短期になればなるほど分からないというのが正直な気持ちです。ただ上にあげた3つの理由から、少なくともナスダックは強いという事は変わらないと考えています。

今週もお疲れ様でした。昨日はサロンメンバーとイタリアンに行ってきました。地元の小洒落た店でとても美味しい料理を楽しみました。コロナに気を付けつつ外食も楽しみたいですね。来週もよろしくお願いします。よい週末をお過ごしください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です