2020年4月1週振り返り(OILとVIXと私)


おはようございます!週間ではダウ平均が2.70%安、S&P500が2.08%安、ナスダック総合が1.72%安と3指数そろっての反落となりました。

今週は2つのチャートを添付致します。一つ目は原油(WTI先物)のチャートです。原油価格の低迷はマーケットの大きな懸念材料でした。新興国やシェール企業の信用に大きな影響を与えるからです。原油価格が20ドルを下回わった時マーケットは最悪を織り込んでいました。

しかし木曜日トランプ大統領が『サウジアラビアとロシアが1000万バレルかそれ以上の幅で減産に合意するだろう』との見通しを示し原油相場が急騰。WTI先物は24.7%上昇し25.32ドルに上昇しました。つまり政治が原油価格の低迷を救ったのです。

その後事態は好転し、6日にサウジアラビア、ロシアも含むOPEC+が緊急会合が開催することに。WTI先物は28.34ドルまで更に上昇して引けています。問題を整理すると、原油安による懸念材料は2つ。まず新興国の採算が悪くなり通貨安が起こる。それはドル建て債務の膨張を意味することです。

2つ目はシェール企業の採算が悪くなりデフォルト懸念が起こること。それはハイイールド債のスプレッドが悪化することを意味しています。いずれにせよその最悪のシナリオは原油価格への政治的介入により回避されつつあります。それはマーケットへ安心感を与えます。

2つ目のチャートはVIXです。VIXとはボラティリティを表す指標で恐怖指数と呼ばれており通常時は20以下を示しています。それがマーケットが急落したことにより3月16日にピークの82.69を示していました。それが安定的に低下傾向なのです。

今週末のVIXは46.80とピークの約半分の40台まで低下しています。それはマーケットが安定的になってきたことを示しています。ここからは一旦はマーケットがボトムを打ったと考えられます。マーケットのボトムは3月23日でした。その時のダウは18591ドルです。

私は3月24日に相場見通しを弱気から強気に変更しました。VIXの低下はそれをサポートしていると考えています。勿論2番底を目指す展開も考えられますが、今のところは3月23日がボトムだったと想定しています。しかしそれは時間が経たなければば分かりません。

今週もお疲れ様でした。コロナウィルスの影響で外出もあまりできずストレスもたまっていると思います。週末はゆっくりすごして、リラックスしましょう。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。


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