2020年11月1週振り返り(祭りのあと)


おはようございます!週間ではダウ平均が6.9%高、S&P500が7.3%高、ナスダック総合が9.0%高とそろって4月以来の大幅高を記録しました。

先週私は振り返りで絶好の買い場と言及しましたが、想像以上にマーケットはリスクオンになりました。特にナスダックは金曜引け値時点で9月2日以来の高値をマークしています。11月5日の時点で私は相場見通しを変更しました。強気は3月24日以来変更はありません。つまり株式のエクスポージャーは60%で変わりません。

しかしテック、つまりナスダックに対しての考え方を改めたのです。そもそもマーケットはブルーウェーブ、つまり大統領、上院、下院、この3つを民主党が制すると考えていました。しかし上院はほぼ共和党で決まりそうです。それは議会のねじれが継続されると表現できます。

そうなると、バイデン氏が掲げる、GAFAに対する規制強化や、大規模な財政政策がすんなり通る可能性が低くなります。それを織り込み上昇していた米国10年国債利回りが大幅に低下しました。金曜日引け値の時点で0.817%です。それはハイテク株に有利です。

株式のバリエーションを決める要素は二つ、市中金利と業績です。市中金利は7割、業績は3割を決めると言って過言はないでしょう。つまり、その金利がブルーウェーブがほぼ無くなった為低下したのです。これは、ハイテク株にとって、非常に、非常に、有利なのです。ですから私は相場見通しでナスダックを組み入れることを示唆しました。

また、日本株についても組み入れを示唆しています。29年ぶりの高値、その理由は業績です。今回の決算、非常に良い銘柄が多かったです。マクロ的要因としては、中国が強い、また日本のコロナ感染状況が欧米に比べ安定している、等が挙げられます。素直に日本株もポートフォリオに加えても良いと考えています。

マクロに移ります。10月雇用統計、非農業部門雇用者数は63.8万人と予想60.0万人を上回るも前回67.2万人を下回りました。失業率は6.9%と予想7.7%前回7.9%を下回りました。印象としては悪くはないが、雇用の回復は鈍化しているという感じです。

10月ISM製造業景況指数は59.3と予想55.8前回55.4を大幅に上回りました。10月ISM非製造業景況指数は56.6と予想57.5前回57.8を下回りました。欧州と同様に製造業は非常に良く、サービス業は悪いという事が言えます。

先ず言えることは、経済の回復は鈍化している、という事でしょう。次にサービス業はコロナ感染の再拡大によりかなりダメージを受けているという事。つまり追加の金融緩和や、財政対策が必要になっていると言えます。マーケットは大統領選挙が終わり、まだ大統領選挙は決まっていませんが、いずれ追加救済策が承認される事を織り込んで先週上昇しました。

来週以降ですが、マーケットは急上昇したこともあり、多少フラフラすると考えています。基本的には年末に向け上目線ですが、流石に先週のようなペースでは上昇しないでしょう。長期投資では暫くポートフォリオを変更することは無くなりそうです。

今週もお疲れ様でした。今週はサロンの少人数のオフ会があり、イタリアンを楽しみました。とても有意義な時間でした。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。


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